気温も下がり、鍋やおでんの美味しい季節になりました。
そろそろビールから日本酒に切り替える時期ですね。
ニューズウィークによると、企業は儲かり、国家財政は潤い、地球は救われる――。
「サーキュラー・エコノミー」の一例を紹介していました。
一口味わってもその印象は変わらない。
宴会の場が盛り上がりそうな、口当たりのいいクラフトビール「トーストエール」。
トーストは乾杯という意味ですが、この場合、原料になったパンのトーストにります。
実は残り物のパンなのです。
イギリスで製造されたパンの何と44%が廃棄されていて、
一般家庭の残り物、メーカーも過剰生産したパンを捨てるのだそうです。
品切れで客を逃すよりも、余らせた方が良いそうで、
この現実にロンドンの醸造所「トースト」が着目。
パンにはビール醸造に必要な穀物が含有、
食品廃棄物の活用が、世界的な環境問題に対する最も簡単な解決策だとはトースト側の談です。
ただ、ビールメーカー1社だけでは状況は変わらない。
イギリスでは毎年、トースト約2400万枚分のパンが家庭ごみとして捨てられると。
2016年設立のトースト醸造所が使ったパンの量は、この秋で100万枚を達成したそうです。
メーカーと醸造所がもっと参入すれば、未来は明るいと。
トースト醸造所は製造法をネットで公開、イギリス6州の醸造所とも協力。
パンからビールを作るのは古代文明でも実践されていました、
パンに含まれる穀物を発酵させれば通常の原料の約3分の1を確保できるそうです。
カビはビールの大敵なので、新しいものである事が必須。廃棄パンは最適です。
ビールはそれほど好きではないですが、最も消費される飲料でもありますから、
その材料が廃棄物で作れるとなれば、本当に素晴らしい事だと思います。
どうせなら、パンの味がすればいいのにと思うわけですが、
酒飲みの意見はまた別にあるのでしょうね。
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