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2018年09月01日03:19

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「福山海軍航空隊」企画展(その1)

福山市人権平和資料館で開催していた「福山海軍航空隊」企画展を紹介しよう。
ただし、会期は先月から8月31日迄。
見学したのが終了間際の30日なので、すでに終了している。

さて、皆さんは福山に海軍の水上機基地があった事をご存知だろうか?
私は現在のJFE(旧・日本鋼管)の敷地にあった事を知らなかった。
JFEの構内には仕事で何度も訪れた事があったので、この企画展には非常に興味深く見学した。
それでは「福山海軍航空隊」の誕生から終焉までを詳しく触れてみたい。

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「水上機飛行場候補地」
広島県深安郡大津野村の通称「牛の首」と言われる出島で小山を削り、養魚場や塩田を埋め立て飛行場を完成。
また、現・JFEの駐車場に格納庫も作られていた。
写真は東側山頂から笠岡側を見た所で、手前の白く見える部分は塩田です。

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「水上機飛行場建設」
逓信省は瀬戸内の気候や交通の便を理解した上で大津野村を民間水上飛行場建設地に決定。
大津野村も水上機飛行場建設を要望していた事から、当時の国営事業は地域住民に有無を言わせない権力があり、漁業権交渉や地上の敷地買収は簡単に進んだと言う。

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「福山高等航空機乗員養成所開所」
操縦生は旧制中学3年1学期以上の学力を有する者より抜擢され、8か月間の飛行操縦を専門に教育。
また、その後の途中適正により、機関科、操縦科に分かれている。

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「福山高等航空機乗員養成所の航空写真」
大津野の山々の南端に位置し、その南側には穏やかな瀬戸内海が広がり水上機の離着水には格好の場所である。
写真には県道や飛行機の格納庫、海に通じる滑走台、生徒の宿舎が確認出来る。

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「民間養成所から海軍航空隊へ」
海軍省は1943年に開所した逓信省所管の養成所の充実した施設に注目。
水上機軍用訓練地として1944年6月に宅間海軍航空隊の分遣隊を設置し、すぐに実用訓練を開始。
新たに海軍施設の充実と新築拡張で1945年3月、福山海軍航空隊として独立。
この平面図は戦後に米軍宛に作成した兵器引渡目録付録図です。

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左:海軍下士官(第1種)軍服
右:飛行服
(大和ミュージアム所蔵)

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左:航空メガネ
右:救命胴衣
(大和ミュージアム所蔵)
※お詫び;写真にはガラスの反射が写っています。

福山海軍航空隊で使用された水上機がパネル展示していた。

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左:九三式水上中間練習機
右:九五式水上偵察機

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左:零式観測機
右:二式練習用飛行艇

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左:水上偵察機「瑞雲」
右:零式水上偵察機


つづく


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