なぜ、日本は戦争に負けたのか?
日本は負けるべきして負けた?
この種の書籍は過去にも多くが執筆されているが、本書の目次をパラパラっと拝見するだけで中々興味深い。
それがどんな内容なのか?
まだ全頁を完読していないが、気になった目次だけを掲載してみよう。
・昨日の友は今日の敵
アメリカの豹変−東洋の番犬からライバルへ
大建艦競争−なぜ互いに仮想敵国視したのか
・日本海軍の迷走
軍艦で日本が沈む−八八艦隊で国家財政が危うい
海軍の分裂−条約派と艦隊派に分かれて対立抗争
・国家の運命か部内の事情か
日中の和平を壊した者−それは海軍、しかも米内光政だった
三国同盟始末−反対だったはずの海軍が豹変した
海軍は日米開戦に反対−果たしてそれは本当だったのか
・日本海軍に戦略なし
国家戦略レベルの思考に乏しかった
日本海海戦の呪縛−存立目的を艦艇決戦に特化してしまった
長期持久か連続攻撃か
・賭博師も大バクチに敗れる
投機的な作戦にとりつかれた山本五十六
恐るべき執念−強引かつ巧妙な手段でハワイ作戦を実現
目算はずれる−米国民を戦争に立ち上がらせてしまった
・勝敗の分岐点は情報軽視にあった
ことの起こりはドーリットル「東京爆撃」だった
くさい物に蓋をして戦訓を活用しなかった
・海軍にだまされた
誰も口にしない東部ニューギニア戦線の悲惨な戦い
くいちがう海軍と陸軍の認識
・指揮官の無能無策
危機管理能力の欠如、海軍最大の不祥事
なぜこんな馬鹿なことが起きてしまったのか
・完敗マリアナ沖の七面鳥撃ち
海軍乙事件−作戦計画書が敵の手に渡っていた
願望がやがて希望的観測となり最終的に判断を誤った
アウトレンジ戦法−小沢中将は敵の防空能力を全く知らなかった
・海軍の背信が日本の運命を決した
幻の大戦果
海軍は大誤認に気がついても陸軍に知らせなかった
・支離滅裂の大海戦
散在する部隊が六者分進合撃するなど最初から無理があった
参加部隊の共同連携を欠いて各個に撃破された
不適当ナリヤ否や−お粗末さは誰の目にも明らかだった
・軍事的合理性を否定した悲劇
勝算のまったくない作戦がなぜ決行されたのか
天号作戦に於ける大和以下の使用方法は不適当なるや否や
・千載一遇のチャンスを失う
幻の和平工作
二人の指導者がとった行動は無責任の極みというべきだろう
・意志決定法の優劣
意志決定の方法、
使命の分析
敵はどう出るか−意図方式の日本と能力方式のアメリカの違い
結論にいたる奥の深さに日米の決定的な差があった
・年功序列か能力主義か
まったく正反対だった日本とアメリカの人事制度
・戦略や戦術はどうだったのか
空母機動部隊は日本とアメリカのいずれが元祖なのか
鉄壁の縦深配備−アメリカ海軍の艦隊防空は完璧だった
雲泥の差−潜水艦の特製をいかすかどうかが明暗を分けた
主力部隊の指揮官交代制という奇想天外のシステムがあった
・装備の性能はどちらが優れていたか
大和はアイオワ級に勝てたのだろうか
日本の空母はカチカチ山のタヌキだったのか
秋月型防空駆逐艦は優秀な防空艦だったのだろうか
・ムダの標本/陸海軍の競合
同じ国の軍隊でもお互いに関係がない
艦隊決戦あるのみで輸送船の保護など論外
優秀なレーダーさえあれば日本は負けなかったのか
海軍のレーダーは必ずしも所望の成果をあげたとは言いがたい
共同開発がなぜできなかったのか
すべてが違う機関銃の口径
・TOP画像
NF文庫『海軍善玉論の嘘』
発行日:2018年9月19日(発売は8月)
発行所:�蠶�書房光人新社
著者:是本信義
文庫本/248頁(本文)
価格:760円(税別)
本書のサブタイトルは「誰も言わなかった日本海軍の失敗」
残念ながら海軍ファンにとっては非常に心が痛む内容ばかりだが、いずれも短編なので読み易い。
皆さんにもぜひご購読をお勧めしたい。
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