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2018年08月28日00:32

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台湾人と塩見岳を登頂して名古屋観光もする

塩見岳は標高3052メートル。
南アルプスの真ん中あたりにある。
日本百名山のなかでは高度もあり、それでいて登る人も少ないほうだ。

わたしは二回登ったことがある。
両方とも雪のある時期だった。
だから夏はどんなふうになっているのか確かめてみたかった。


8月20日(月)

山小屋の朝食は夜明けに合わせて4時40分から。
それに合わせて起床して、自分はラーメンを作って食べた。

6時、全員揃って出発。
念のために書くとわたしと台湾人4人、南アルプスのMさん、北アルプスのMさんだ。

広くてなだらかな稜線を歩く。
登ったり降りたりしながら塩見岳に近づいていく。
天気は曇り。
頂上も雲で見えたり見えなかったりする。
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三伏山、本谷山を越える。
その先は平坦な樹林帯だ。
といっても登山道は微妙に上り下りがある。
道幅も狭い。
このため積雪期にはルートがわからず、いつのまにか道を外して苦労したものだ。
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でも夏のこの時期は雪がないから迷いようがない。
目をつぶっても歩いていける。

次に稜線に出たときは見通しの良いハイマツ帯だ。
少し歩くと塩見小屋に着いた。
この小屋も初めて見る。
いつもは雪に埋まっていたからだ。
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小屋を過ぎると岩稜帯になる。
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少しずつ傾斜が急になり、緊張する岩場を登り切ると東峰の頂上だった。
塩見岳は双耳峰だ。
100メートルくらい歩くと最高地点の西峰だ。
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10時30分、全員が無事に登頂した。
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写真が生きがいの黄さんが何枚も記念写真を撮る。
他人にカメラを渡して自分を撮ってもらったりもするが、このときの注文がうるさい。
少しでもアングルが気に入らないと撮り直しを命ぜられる。
わたしは面倒だから、いつも適当に写しているので、なかなか合格しなかった。
そのうちに別の人に頼むようになり、いつも南アルプスのMさんが撮影係になっていた。

彼は真面目なので写真を撮ってくれと言われればいつまでも真剣に写し、酒を飲めと言われれば倒れるまで飲んで二日酔いになる。
真面目な人間は損をするという典型だ。

11時、下山開始。
この頃から雨が降ってきた。

本谷山に降ってくるころには本降りになってきた。
雨ガッパを着て小屋へ急ぐ。

わたしは明日、名古屋で用事があるので今日中に下山しなければいけない。
他の人たちは今夜は三伏峠で泊まる。
だから途中で別れを告げ、ひとりで先に下っていった。
15時、三伏小屋に戻る。
17時30分、登山口。
このころには雨はやんでいた。
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18時、駐車場に戻る。

名古屋に戻り、自宅の近くのスーパー銭湯へ行き、夕食を食べお風呂に入り、この日は終わった。


8月21日(火)

日本には台風20号が近づいてきていた。
数日後には本州を直撃しそうだ。

台湾人たちの当初の予定では25日ごろまで南アルプスを縦走して静岡県の畑薙第一ダムまで行く予定だった。
でもそんなことをしたら山の奥で台風に遭遇して何日も停滞することになる。
停滞だけならいいけど事故でも起こったらどうしようもない。

今日、台湾人たちは鳥倉登山口に下山することにしたのだった。
朝から山を降りて、バスに乗り伊那大島へ行った。
飯田線と東海道線を乗り継いで名古屋に来た。

台風が過ぎるまで、わたしの家に避難することになったのだ。

17時30分、最寄り駅まで出迎えに行く。
台湾人4人と南アルプスのMさんがいた。

南アルプスのMさんは、そのまま自分の家に帰る。
わたしは台湾人を連れて実家の空き家に案内した。

両親が死んでから実家は空き家になっている。
エアコンがないのが欠点だけど、ガス水道電気は完備されている。

台湾人たちは実家に上がり込んで珍しそうにしている。
日本の古い住宅を初めて見たからだ。
床の間、押入れ、欄間など、これはどういうものか説明を求められた。

だから実家が気に入ったらしい。
エアコンはないけど亜熱帯の台湾で生まれ育った人たちだから、なんとかなるだろう。
ここで台風が過ぎる24日まで三泊することになった。

近くのスーパーマーケットまで案内した。
食材を買ってきて台湾料理を作ってもらい、皆んなで食べた。


8月22日(水)

せっかくだから名古屋観光に連れて行った。
名古屋港の方へ車を走らせる。
金城ふ頭に着いた。
レゴランドの隣のメイカーズピアへ行く。
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お好み焼きと焼きそばの店で昼食。
ランチタイムでご飯と味噌汁が食べ放題だった。
しかしいくら食べ放題といっても、お好み焼きをおかずにしてそんなに食べるわけにもいかない。

それにしてもレゴランドは人が入っていなかったなあ。
夏休みだというのに大丈夫だろうか。

次にリニア鉄道館へ行った。
金持ちのJR東海が作った大きな鉄道ミュージアムだ。
リーダーの許さんが台湾の鉄道関係の仕事をしていたので興味がある。
それでここへ来たのだ。

明治時代の蒸気機関車から歴代の新幹線、リニアモーターカーの実物が展示されていた。わたしは初めて来たので楽しかった。
でも許さん以外の他の台湾人は面白かったのだろうか。
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そのあとイオン茶屋店で買い出し。
また夜は実家で手作り台湾料理をご馳走になる。


8月23日(木)

今夜から台風がやってくる。
台湾人たちは、わたしに面倒をかけっぱなしではいけないと自分たちで市内観光にでかけた。
そのあいだに彼らに渡すお土産を買いに行く。

日が暮れて雨風が強くなってきた。
でもまた実家に出かけていき、三晩目の手作り台湾料理をいただく。
台湾人もわたしの実家暮らしに慣れてきたようで、洗濯機をフル回転させて服を洗っている。
台風のなか、最後の夜を過ごした。


8月24日(金)

朝から実家に行く。
JRの駅まで送り届ける。

台湾人はこれから中央線に乗り、岐阜で南アルプスのMさんと合流する。
27日まで奥秩父や岐阜の百名山を登る予定だ。
台風は過ぎ去って、明日あたりから登山日和になるだろう。

「ありがとうございました!来年はぜひ台湾に来てください。皆んなで歓迎します!」

と言って、改札口を通り駅のホームへ消えていった。

来年かあ。
ほかにもいろいろ予定があるし、大学の勉強もあるし。
また今年と同じく忙しい年になりそうだ。


おしまい
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