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2018年08月10日00:49

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タンザニア、メルー山登山などの記録 その1

アフリカから帰ってきて半月以上も経ってしまった。
このあいだ、かなり忙しかった。

大学の試験があって頭が疲れた。
弟とは母親の遺産相続で険悪になった。
労働組合でも運営を巡って侃々諤々だった。
ネットでも森田童子について何日もケンカをした。

殺伐とした毎日が過ぎ、ふとアフリカのことを思い出してみる。
平和だったなあ。
それに涼しかった。
連日40度近い猛暑の名古屋に比べ、霜が降りて氷が張っていたアフリカの山が懐かしい。

ということで、そろそろ忘れかけているアフリカ日記を書いていく。



7月13日(金)

名古屋駅から東京行きのバスに乗る。

13時に東京駅に到着。
母親の遺産相続で税理士さんから電話が入る。

「いまからアフリカへ行くんです。申し訳ありませんが帰国してからにしていただけませんか」

ああ、早く日本を脱出したい。

電車に乗り、船橋で乗り換えるついでにお昼ご飯を食べ、成田駅からイオン成田へ行く。
イオンラウンジで時間を潰す。
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19時、成田空港、南ウイング、ターミナル1へ行く。
ガイドさんと他の参加者と集合だ。

去年の2月にキリマンジャロへ登った。
そのときのガイドさんから、今年の7月にレンガイ山とメルー山へ行きませんか、と誘われたのだ。
彼はガイドといっても本職は輸入業者だ。
アフリカへ買い付けに行くときに山岳ガイドをついでに行なう。
航空運賃を浮かすためと、本人の趣味もある。

そういうアマチュアっぽい人の案内だから、こちらも無理を言うことができる。
気楽な登山ツアーなので参加することにしたのだ。

今回の参加者はわたしを入れて6人。
ガイドさんを含めると総勢7人の少人数団体だ。
参加者はわたし以外は全て女性だ。
それも60代が3人、あとはアラフォーが2人の熟女集団だ。

21時30分、エチオピア航空のアジスアベバ行きが出発した。
12時間の長いフライトだ。


7月14日(土)

アフリカ東部時間の午前7時、エチオピアの首都であるアジスアベバ空港に到着。
2200メートルの高地にあるので気温が低い。
長袖シャツを着込む。

トランジットで3時間待ちだ。
だけど出発時刻になってもボーディングが始まらない。
空港の職員もどこかへ行ってしまって誰もいなくなった。

なにがどうなったのだ?

周りの人に事情を聞いてみる。
なんでもエチオピアは隣国のエルトリアと仲が悪くて戦争一歩手前の状態だったらしい。
それが最近になって和解が進み、エルトリアの大統領が歴史上初めてエチオピアを訪問することになった。
それが今日のこの瞬間だそうだ。

大統領専用機が降りてきて、両国の国旗が飾られ、軍楽隊が演奏している。
空港職員は全員が飛行機の近くで見物をしている。
荷物検査のカウンターは無人で、いまのうちにすり抜ければいくらでも危険物や違法品を飛行機に持ち込めるだろうなあ。
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エルトリア大統領の歓迎は滞りなく終わったらしい。
空港職員が戻ってきた。
飛行機が出発したのは1時間半遅れだった。

14時、タンザニア、キリマンジャロ空港に到着。
一年半ぶりのタンザニアだ。

この前来たときは何を見ても珍しく新鮮だった。
なにより道を行く人の全員が黒人というのが奇妙だった。
でも今回は慣れたもので、出迎えに来た運転手とも普通に挨拶を交わす。
街へ向かう途中の景色を眺めても、懐かしい感じがする。
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一時間ちょっとでアルーシャの街に着いた。
人口50万人の大きな街だ。
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両替所でお金をタンザニア・シリングに替える。
ホテルにチェックイン。

名古屋を出てから二日間の長旅だった。

ホテルは新しくてきれいなところだった。
ヴィーナスホテルという名前。
部屋に入ると日本のシティホテルと同じだ。
お湯もちゃんと出るし、これで一安心。
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ガイドさんに案内されて地元の居酒屋へ夕食を食べに行く。
アルーシャではホテルを一歩出ると、いろんな人が寄ってくる。
お土産品を持って買ってくれと言ってくる人、サファリに出かけないかと勧誘する人。
まあそういう物売りが近づいてくるのは理解できる。

よくわからないのは目的不明で話しかけてくる人たちだ。
「どこの国から来たんだ。これからどこへ行くんだ。アフリカは初めてか」
なにかを売るのでもなく、延々と付きまとってくる。
最初は怪しい人かと思っていた。
でもそうでもなさそうだ。
彼らとしては親切で話しかけているようだ。
だからといって全員が良い人でもないだろうし、対応に困る。

さいわいガイドさんは現地のスワヒリ語が堪能だ。
一緒に歩いていると、意味不明な人たちを適当にあしらってくれる。

地元居酒屋で食べたのは、地ビール、トウモロコシで作ったウガリ、牛肉を焼いたもの、サラダなど。
タンザニアの牛焼き肉は固い。
牛たちは道端で放し飼いにされていて痩せこけている。
その肉を料理してくれるのだから、脂肪分ゼロの健康的な赤身肉だ。
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しかしまあ、ビールは美味しい。
タンザニアはドイツの植民地だったことがあるので、アフリカの中でもビールの生産が盛んだそうだ。
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ほろ酔いになりホテルへ帰る。
飛行機疲れもあって、すぐに眠ってしまった。
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明日からはタンザニアの奥地へ入っていく。


(つづく)

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