このまま行くと女性でもあっさり非婚率４０％ぐらい行くかも知れない

結婚しなくてもいいは確かにその通りなのだが、本音では結婚したいのに「しなくてもいい」と言っているなら損な結果にはなる。

今の世相だと、ちょっとでも「しなくてもいい」という気配を見せたら本当に結婚出来なくなる。そのくらい非婚化バイアスが掛かっている。

非婚化と人手不足（雇用ミスマッチ）は現象が似ている。どちらも状況は２０世紀とは大きく変化しているのに制度は古いままなところが。主婦型結婚を志向すると選択肢が大幅に狭まる。

「主婦」や「嫁」は死語にするぐらいじゃないと、女性でもすぐに非婚率３０％ぐらいまで行くはずで、都会だと４０％まで行くかも知れない。もちろん男性の非婚率はそれを上回る。

結婚するしないは各人の自由だが、しない場合は最低限自分の食い扶持を稼ぎ、かつ老いた親を養ったり介護する資金と時間を捻出し、子供が居れば養育費がかかる。それを全て自分一人の稼ぎでやるか、公的補助に頼るならみんなが高い税金を払わないといけない。



今までの結婚や雇用は、あぶれるのは無能な男だけの前提だったので、結婚しない場合の福祉や転職・再雇用についてあまり考える必要がなかった。負け組の男なんぞ野垂れ死にしても別に周囲は気に留めなかったから。

今後は女性も非婚化するし転職・再雇用しないといけないので、制度改編を先送りすると大変マズイことになる。

人は本当はあちこちにいるのに人手不足になるのは、なんでかんで新卒以外取りたくない姿勢が明らかで、求人票に書くと違法だから書いていないだけで実際には年齢制限があるし、性別でハネているし、学歴フィルターもある。



マイナンバーで成り済ましや別の自治体に飛んでバックレがやり難くなったのにまだ保証人をつけさせるので、親が年金暮らしの中年は排除される。
少子化によって兄弟が居ない人が増えるから、親が定年してたり死去していたらもう保証人はつけられない。
（保証人の条件は、大体は定収入がある２親等以内なので）

新卒一発採用だとオッサンの転職拒絶だけではなく、出産・育児でセミリタイヤしたり子供が居るから家庭優先に出来る職種に転職したいと思っている女性も転職・再雇用が難しい。

排除されたりコキ使われるのはオッサンだけで、女性はなんでかんで保護される時代はもう終わってしまった。老人を養うためには働ける健康状態の成人は全て働かないといけないから。



雇用は新卒一括採用年功序列を引きずり過ぎていて、新卒時に不景気で妥協した人や、いったん出世レースで脱落した人や、出産・育児でセミリタイヤした人の再チャレンジを拒絶しているので、常に人手不足圧力がかかる。

結婚は主婦型を引きずり過ぎているので、女性は無意識のうちに主婦を養い得る収入がある男性を求めるのでマッチング成立し難い。

雇用が２０世紀型を引きずっていて硬直しているので、結婚も新しい型に移行出来ない。

古い型の結婚では機能不全なので結果的に非婚化し、少子化する。

少子化するので若手労働力が足りず、古い型の雇用のままだと新卒以外にチャンスが乏しいのでますます人手不足になる。

若手が足りず、かと言って中年以上を再雇用して戦力化も出来ないので、生産力が落ち、現役世代の稼ぎが減るから老人を支えられなくなる。

老人を支える財源が足りないから、雇用の型が古いままで子持ち世帯が働き難いのに、女性をフルタイム労働に駆り立てないといけない。

古い雇用タイプのままで無理矢理働いているから結婚も出産も育児も介護もし難い。

そういう悪循環にどっぷりハマりつつある。


■無理に結婚しなくてもいい…　婚約者の両親と同居する女性に同情相次ぐ
(しらべぇ - 07月29日 08:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=202&from=diary&id=5220897