神崎家/リビング/夜
黒「……。」
ポ「珍しいな、お前が一人でリビングに居るのは。」
黒「……ええ。厭でしょう? 奈々や由衣さんが居る方が似合うもの。」
ポ「……そうでもねぇと思うけどな。お前はあの馬鹿によく似てる。」
黒「……神内さんの事?」
ポ「…だな。アレもアレで面倒臭くてな。酒出しても呑まない時もあった。」
黒「…嘘でしょ?」
ポ「…マジ。望が死んだ時は何言っても出てけの一点張り。」
黒「……そう。でも、それは。」
ポ「まぁ、そうだな。お前は? どうする?」
黒「……何かあるの?」
ポ「カクテルはスクリュードライバーだけだな。後は材料が足りない。」
黒「……そう。なら、それで良いわ。……智也、さん?」
ポ「ん? 無理しなくて良いぞ。俺は俺が作れる物しか作れない。」
黒「…………。 ……莫迦。」
ポ「……はいよ、お嬢さん。スクリュードライバー。肴は、サラミぐらいかな。」
黒「……ふふっ、余り気を使わなくて良いわよ。貴方も呑んで。」
ポ「さよで。んじゃ、暑いしビールでも空けるかね。」
そんな。
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