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2018年07月14日23:56

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ブルースワットのここが凄い!

なんか、「ブルースワットという作品について語れる人間を見たことがない」という書き込みを見たので、リアルタイムで見ていた人間の1人としてちょっと語ってみたいと思う。

当時自分は18〜19歳。浪人生だった。

確かに最初、ヒーローのデザインを見た時は「なんだこりゃ?」って思ったけど、1話を見てそういう色々がある程度吹き飛び、物語に引き込んでくれるには十分だった。
ブルースワットを面白い、と感じるようになったのは3話以後で、ここから、通常のヒーローもの+ブルースワットがやろうとした独自路線が少しずつ動くようになって、ヒーローものとしての1話1話のストーリーが見られるようになったと思う。

新鮮だったこととしては、ヒーロー側の私服が毎回違っていたこと、ショウ、サラ、シグそれぞれ私服センスが東映にあるまじき(?)オシャレだったこと。
あと、今は割と普通だけど、物語のクロージングに「to be continued」とつけたりするセンスも本編と上手く調和していたと思う。
それから、アニメにありがちな気取った台詞回し―――例えば、「ブルースワット、ロックンロール!」「よーし、ブルースワット、キックオフだ!」「こうなりゃ、一か八かサドンデスだ!」っていうのが嫌味や滑って聞こえなかったこと、94年当時はまだ新鮮だった、コスチュームを着たヒーローのアクターのコミカルな演技とショウのセリフ回しが上手くかみ合ってキャラを立てていたことも大きいと思う。

今でこそ高岩成二氏がこういう演技の一人者として語られているけど、こうい縁起の始祖は横山一敏氏がショウやレッドレーサーで見せたのがあるからこそだ、と声を大にして言いたい。

とは言え、いい話ばかりじゃなくて、当時、ブルースワットを1度見限ろうと思ったのは、まず「サブタイトルがカタカナではなくなった」こと。
「カタカナサブタイトルの作品が、普通のサブタイトルになったら面白くなくなる」っていうのが割と自分の中でジンクスとしてあったし、ことブルースワットに関してはちょうどサブタイトルが変わった前後に路線変更が入ったので余計にそう感じたというのがある。
ただ、それでもゴールドプラチナムは、エイリアンを1撃で蒸発させる火力が嫌いじゃなかったし、伊藤薫氏が作ったゴールドプラチナムのテーマも好きではあった。

通常東映作品の演出って、挿入歌が出来上がってからが本番って感じがあるのだが、ブルースワットに関しては、挿入歌の出来は悪くはないんだけど、作品の雰囲気と合ってはいなかった感じがあるから、味あるもの2つが混ざって結果としておかしな方に演出がいってしまったきらいがあると思う。

まあ、路線変更に関しても、あのままブルーリサーチで探偵めいたエイリアンの発見を続けていたところで、どう決着をつけるのかが見えてこなかったから、受ける受けないは別として「そうするしかなかったのかな」とも思う。

ガジェットに目を向ければ、電動ブローバックディクテイターは持っていたし、確かにアレは凄いと思った。
http://dic.nicovideo.jp/a/%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%AF%E3%83%86%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%BC
ディクテイターのオーパーツっぷりは、上記リンク先に詳しい。
実際銃としても十分いいデザインだと思うし。
ちなみに自分はプラグローダの方が好きだったんだけど、プラグローダの玩具はいかにも玩具的でがっかりして購入しなかった。

あと、リュウタロスが持ってる銃ってプラグローダの改造だとにらんでるんだけどどうだろう。

それから、音楽もよかった。
当時、浪人中のモチベーション維持として、それと、たまたままんだらけで見つけたライブマンの音楽集1ばかり聞きながら勉強していた。
ブルースワットのここがよかった、って部分を探すと、多分音楽が3割くらいまで占めるんじゃないかと思うくらい。
オープニングエンディングも、これ以外はないってくらい作品とマッチしていたし、特にエンディングは名曲(ただ、それだけに、中盤から変なアレンジの別バージョンを作られた時はそれに違和感を覚えてしょうがなかった)。

ブルースワットの物語をまとめるなら、「過酷なロンリーバトルでありながら、主人公の側がお洒落さと明るさを失わないまま戦い抜けたことが大きい作品」だと思う。

以上、本放映当時ブルースワットを見続けた人間の語りでした。

あと、一つ忘れられないのが、極悪スター誕生回での
「さあ俺を撃て!ジョンレノンを殺したその銃で!」っていう相手側の台詞。
子供置き去りやん。
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