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2018年07月03日11:56

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幸運にも悲劇だった

連日のワールドカップ観戦で
睡眠不足が続く中、試合がない日に会食を入れ
ある日は早めに帰宅して。。。

日本戦、ブラジル戦という楽しみな試合の日
僕は珍しく遅くまで残業をしてから帰宅して
ご飯を作って洗濯物を畳んでいる内に転寝をしてしまった。
目覚めるとブラジルの試合は始まっていた。
幸運なことにまだ試合開始早々で。
予想通りというか、メキシコの善戦虚しくというか
ブラジルが押し切ってしまったが、
やはりフィニッシュに切れがある選手が居るというか
決定機に決定できる国は強い。
予選開幕当初のチクハグさはかなり薄くなり
強いて言えば「ブラジルの弱点は守備」というのが明確にはなったが
相手がどれだけ引いて守っても
少ない人数で決定機を作り、
数少ない決定機にゴールを決められる国であることは
はつきりと分かった。
その決定機が数多くあったわけであるから、
「ブラジルがどうあれ勝つ」のであると試合を見ながら確信してしまった。
確信は稀に裏切られ、結果が違う事もあるのだが
今回は幸運にもその通りであることを確認することが出来た。

その安堵からか
或いは、試合と試合の間が長すぎたからか
遅めの晩御飯と晩酌を済ませて
洗い物、入浴、洗濯。。。としている内に
不覚にもまた転寝をしてしまった。
しかし今度は周到に日本戦の試合開始時刻に合わせて
目覚ましをセットしていたので
試合を見ることが出来た。

「奇跡」が起きるとは全く信じていなかったことは
前の日記にも書いたが
日本は善く戦っていた。かなり圧され気味に試合を進め乍ら
相手のCF・ルカクを取り囲むように抑えて
ルカク以外に遠目からゴールを狙わせる作戦は的中していた。
日本が相手ゴールを脅かす時間帯は極めて少なかったが
ノーチャンスではなく、敵陣の綻びも幾つか見えてきたところで
前半が終了した。
僕の確信は
「どうあれベルギーが日本を粉砕する」
というもので幾つも理由を挙げられるのだが
試合が終わってしまってから検証するのはもはや意味がないので
必要以上には述べるまい。

台所で喫煙して眠気を飛ばしてテレビの前に戻ってくると
早々に日本はゴールを決めた。
前半に解説者が指摘していた
原口が相手CBのコンパニのポジションが悪いのを衝く
まさに乾坤一擲のゴールが日本の先制点となった。
もちろん、それで日本が勝つとは一ミリも思えなかった。

サッカーの世界で1点はセーフティではない。
世間で言われるのは「セーフティリードは3点差」というのは
本当だ。10年位前にチャンピオンズリーグ決勝で
ACミランがリバプールに3点差から追いつかれてPK負けした件を除いては
大舞台で3点差を覆すというのは経験上、無いと思う

そして、その僅か数分後
乾の信じられないビューティフルゴールが誕生し
「95%ベルギーが勝つ」という下馬評に対して
後半に入って日本が2点リード、というのは
普通に考えれば「日本の勝利は確実」と言えるだろう。
しかし、先に述べたように、2点リードはセーフティではない。
そしてこの2点差になるのが余りにも早すぎたのである。
後半7分の事だった。試合はまだ40分残っていたのだ。

ここで2点リードを背景に日本が引いて守り始めたら
世界はどう言っただろうか
いや、「勝つためなら当然だ」と言っただろうか
しかし、結果的にこの2点目でベルギーは本格的に危機感を覚えるのである。
それまでゴール前のターゲットをCFのルカク
シャドーストライカーにアザールとメルテンスというスタイルで相手を攪乱していたのだが
ルカクを追い越してゴール前でサブのターゲットになる選手を投入したのである。

後半20分、
サイドで激しく動いていたカラスコが運動量が落ちてきたのでシャドリに
シャドーのFWメルテンスに替えてセカンドターゲットのフェライニである。
フェライニは若い頃と比べると運動量が落ち、スピードも低下していたのだが
ボールさばきとヘディングは強く、ルカクに集中するマークを分散するには
効果的な投入だった。
忽ち、日本はピンチを何回も迎えるようになる。
ロングフィードに走り込むルカクや
ヘディングに競り勝つフェライニからのセカンドボールは
アザールやデブライネが拾ってシュートに繋げてしまう。

さらに僅か数分後に
アンラッキーな、いやベルギーからするとラッキーなゴールが生まれる
恐らくはファーサイドのゴール前に折り返したつもりであろう
ベルギーのDFベルトンゲンのヘディングしたボールは
ゴールマウスの隅を通過してゴールになる。
世間では見送って追わなかった日本のGK・川島を責めるかも知れないが
あの瞬間に、あれをシュートと見做して動いたプレーヤーが何人居ただろうか
逆に言えば、アレに釣られてボールを追うほど反射的に反応するならば
川島は操りやすい選手だという事だ。
結果、1点差。

普通なら、ここで守りに入るか持ち直すかするところなのだが
ベルギーの攻撃陣の入れ替えに対応が後手を踏んだ日本は
続くピンチに耐えきれない。
2失点後にギアを上げたのか危機感からなのか
奇麗なゴールを目指していた節があったアザール兄が
コートの左右を自由に移動して
強引なドリブルや強引なパスを仕掛けてくるのである。
ターゲットも増え、ボールハンドラーの役割を完全にデブライネに委ねて
自身は自由に攻撃に専心する、そんな印象を受けた。

僕は、ここで
日本は運動量の落ちた攻撃陣から1枚、守備的な選手
あるいは高さに対応できる選手を入れて
ポゼッションを上げて試合を落ち着かせる役割が必要だと感じた。
たぶん、西野監督もそう思ったに違いない。
だが、選手投入を検討している最中に
交代で入れたばかりのフェライニが空中戦を制して
ベルギーは同点に追いついてしまう。
後半29分の事である

同点にさえしてしまえば、延長戦も含めると
「あと45分ある」
と言えるわけで、それまで浮足立って前がかりに攻撃していた
ベルギーの中盤が劇的に落ち着いてくるのである。
最終ラインは相変わらず綻びがあったが
ターンオーバーから攻撃に移る事を狙っていたのか
縦にスペースが出来る陣形で日本の攻撃を誘った

つまり、リスクを負ってでも
殴り合いの戦い、シュートの打ち合いに持ち込めば
ベルギーは「勝てる」と信じての試合運びだったのだろうか
日本は誘いに応じたのか、
よく走り貢献したのか足が吊った原口に替えて本田を入れた
中盤の底でカウンターの起点、あるいはビルドアップの役割を務めた柴崎に替えて
蛍を入れる。
蛍の投入に異存はない。
だが、本田の投入は「打ち合いに応じる」ことを意味していたので
日本は勝負に出たのだ、と感じた。
リードしていたら本田ではなく守備的な選手だったであろうか

結果、打ち合いには敗れ
相場通りの敗北となってしまった。
ロスタイムのカウンター攻撃であったにもかかわらず
最後にルカクがスルーして
シャドリが決めたシーンは象徴的である。
あそこでルカクはスルー出来るのだから
延長戦で決めても構わない、と心にあったに違いない
その余裕がゴールの源泉である。
悲劇的な相手の決勝ゴールは
ロスタイム終了まで数十秒の時間帯であった。
まるで「ドーハの悲劇」を見ているようだった。

シュートの質はベルギーが圧倒していたので
日本が勝てるとしたら、2−0の時間帯に
緩やかに守備的に移行していく他なかったのであろう
あの間にその判断をしていたら。。。
しかし、ポーランド戦で「当然」の仕事として
ボール回しで時間稼ぎをした件でバッシングだのなんだのなければ
無理に攻めることはなかったのかも知れないし
ポゼッションに執着した試合展開に切り替えられたかもしれない。
ただ、2点差になった時間が早すぎたので
打ち合いの時間帯が長くなってしまったのである。

そして、かつてのフェライニの印象を引きずっていたのか
単にルカクに集中するマークを分散できる効果狙いで
フェライニが機能していた事に気付くのが遅かったのである。

全部「かも知れない」であるが
日本にはそこが欠けていたから
「負ける」と確信したのである。



日本、ベスト16の壁超えられず…2点先行から悪夢の逆転負け、ベルギーが8強進出
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=138&from=diary&id=5182626

 2018 FIFAワールドカップ ロシア決勝トーナメント1回戦が2日に行われ、日本代表
とベルギー代表が対戦した。

 史上初のベスト8進出を狙う日本はGK川島永嗣、DF酒井宏樹、吉田麻也、昌子源、長友佑都、MF柴崎岳、長谷部誠、香川真司、原口元気、乾貴士、FW大迫勇也の11名が先発。グループステージ第1戦、第2戦と同じメンバーを揃えた。

 一方、2大会連続の8強入りを狙うベルギーはMFケヴィン・デ・ブライネやエデン・アザール、FWロメル・ルカクら豪華メンバーがスターティングメンバーに名を連ねた。

 日本は開始1分に香川がペナルティエリア手前右から左足でミドルシュートを放ったが、枠を捉えることはできない。するとその後は徐々にベルギーが試合の主導権を握り、日本は押し込まれる展開となる。それでも集中したディフェンスで猛攻をしのぎ、前半はスコアレスで折り返した。

 試合は後半立ち上がりに動く。48分、日本は自陣で奪ったボールをすばやく攻撃につなげ、柴崎のスルーパスに原口が抜け出す。その原口がエリア内右から右足のシュートをゴール左隅に決め、日本が先制に先行した。

 直後の49分、ベルギーは右サイドの裏に抜け出したドリース・メルテンスの折り返しをアザールがダイレクトで狙ったが、このシュートは右ポストを直撃した。すると52分、日本はエリア手前中央でパスを受けた乾が右足一閃。無回転のシュートがゴール右に突き刺さり、リードが2点に広がった。

 2点ビハインドのベルギーは69分、CKの流れからエリア内左のヤン・フェルトンゲンがヘディングシュートを放つ。山なりのボールがGK川島の頭上を超えてゴールへ吸い込まれ、2−1となった。さらに74分、左サイドからのクロスをマルアン・フェライニが頭で叩き込み、あっという間に同点に追いついた。

 このまま延長戦突入かに思われた後半アディショナルタイム4分、カウンターを仕掛けたベルギーがナセル・シャドリのゴールで逆転に成功する。このままタイムアップを迎え、ベルギーが3−2で勝利を収めた。

【スコア】
日本代表 2−3 ベルギー代表

【得点者】
1−0 48分 原口元気(日本)
2−0 52分 乾貴士(日本)
2−1 69分 ヤン・フェルトンゲン(ベルギー)
2−2 74分 マルアン・フェライニ(ベルギー)
2−3 90+4分 ナセル・シャドリ(ベルギー)
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