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2018年06月14日07:21

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白い悪魔

昔の想い出というのは、仄かな酸味を纏った甘味であることが多いらしい。いわれてみるとそんな気もする。しかし自分の場合、それがどれくらいの昔かによる。高校の頃、ある程度自我があり、いいも悪いも己のチョイスでなにかとやっていた時期。その時分というのは、内容はさておき、楽しい。が、親やら教師やらというオトナにマウントされていた時期。あまりいい想い出はない。たとえば牛乳を飲まされていただことなど。

牛乳。我が人生に立ちはだかり、イヤな想いをされつづけている、白濁の液体。少なくとも食生活的には純和風な我が家、そんなもの、自宅で飲むことなど稀であるにもかかわらず、7歳の4月に突然通いだした施設では、お昼にそれを強制的に飲まされた。飲まされ始めた当初は別に嫌いだったわけでもない。なにしろ子供というのは喉が乾くもので、ありがたくあったのだが、特に寒い日など、飲みたがらない他生徒がいたり、悪い連中が他生徒を笑わせるという遊びはやり、かなりネガティブなイメージが蔓延していた。

そんななか、笑わせて吐かさせる、もしくは、笑わされても、飲みきる、というのが男っぷりを証明する好機となっていた。くだらないのだが、男っぷりうんぬんというのはガキにとっては死活問題。リーマンでいうところの出世昇給にまさるスケールであったため、自分も大いに笑わし、また、その白濁液が飲めない女子のをかわりにのんで男をあげた。が、とある日。あの日はたしか200リットル瓶を20本くらい飲んだあとだろうか。給食とそのあとの昼休みが終わった午後いちの授業で猛烈な痛みが下っ腹を襲った。

人生であの45分以上、粘度のある汗を掻いたことがない。なにぶん、男っぷりをあげるためにやったことなので、その結果(というは周りはそれほど認識していないだろうが)授業中トイレに行くために挙手する、という恥ずべき行為に至ることなど、あり得ない。あの経験は筆舌つくしがたい。あさっぱらからそんなことを書いてしまった。

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