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2018年06月11日15:55

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横浜へ行き簡易宿に泊まり授業に出る

大学の面接授業で横浜へ行ってきた。
科目内容は「宇宙生物学」だ。
講義のなかで地球以外の知的生命体と遭遇する確率を計算するのがあった。
もしも充分に進化した生命体ならもれなく電波を通信手段として使うだろう、というのが講師の先生の予想だった。

そりゃ違うんじゃないだろうか。

そんな電波なんて面倒なことはやめとこうぜ、まあ酒でも飲もう、わっはっはっは
という生命体もいるんじゃないだろうか。
宇宙は広いのだ。


6月8日(木)

JRの普通列車を乗り継いで横浜駅に着いた。
ちょうどお昼だ。
ぶらぶら歩いていると「家系総本山 吉村家」というラーメン屋があった。
横浜家系ラーメンの有名店だ。
20人ほどの行列ができている。
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期待を持って並んで食べてみた。
豚骨醤油の極太麺だ。
そして塩味が効きすぎだった。
こんなラーメンでどうして行列ができるのか。

おそらく名古屋でこれと同じ味で出店しても、すぐに潰れるだろう。
いままで全国の有名店が名古屋で店を出したけど、ことごとく閉店になっている。
残っているのは一風堂ぐらい。
名古屋人は小倉トーストとか変なものを食べているけど、けっこう味にうるさいところがある。

さらに時間がたくさんあるので街を散策する。
みなとみらいや中華街などは行ったことがあるので、他のところを歩きまわった。
翌日やその次の日もあちこちへ行ってみた。
どうも横浜というのは観光客が集まる狭いエリア以外は、平凡な町並みが果てしなく続いている。
特徴のない商店街とか、普通の住宅街とか。
新幹線の新横浜駅の裏側あたりこそ本当の横浜の姿じゃないかと思うのだ。
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ぐるりと大回りをして寿町に着いた。
今日と明日の宿泊を予約しておいたところだ。
寿町というのは東京の山谷、大阪の西成のような労務者が集まる地域だ。
簡易宿泊所が建ち並び、路上ではたくさんのじいさんたちが座り込んでいる。
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宿は簡易宿泊所を改造したゲストハウスのようなところだった。
部屋に入ると二段ベッドの下側がない。
そのかわり床にはテーブルと冷蔵庫が置いてある。
個室だから落ち着くけど、変わった構造の部屋だ。
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これが寿町のスタンダードなのだろうか。
山谷や西成と違って寿町の簡易宿は一ヶ月くらいの長期契約だ。
ウィークリーマンションのようなものだ。
でも最近は労務者の高齢化と労働需要の減少により簡易宿も経営が苦しい。
それで一般客向けに改造しているところも出てきた。
わたしが泊まったゲストハウスも外国人観光客ばかりだった。

寿町周辺を探索してみる。
大阪の西成よりも、よほどやさぐれた雰囲気がある。
歩いているのがみんな年取っているからだ。
後期高齢者のような人たちばかり。

介護支援センターとかデイサービスなどがたくさんある。
すべて簡易宿を改造した施設だ。
ヘルパーさんたちも街のあちこちを歩いている。
簡易宿暮らしだったじいさんが、そのまま改造済みの介護施設に収容されているのか。

あと10年もしたら寿町はどうなるのだろう。
それから、この老人たちが若かった30〜40年ぐらい前は怖い雰囲気のところだったんだろうな。

寿町では二泊したけど、食事は宿の周辺で食べた。
居酒屋や食堂がたくさんあるから困ることはない。
でもそんなに値段が安くなかった。
ちょっと歩けばデニーズやガストがあるけど同じような価格だ。
だから労務者のじいさんたちは自炊をしているようだ。
ゲストハウスにも古い自炊設備があったし、スーパーの袋をぶら下げて歩いているじいさんがたくさんいた。

居酒屋、食堂では店員さんやお客が親しみやすく声をかけてくるので楽しかった。
「にーちゃん、どっから来たんや」じゃなくて、関東の言葉だからちょっと違うけど、まあそんな感じで話しかけてくる。
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宿に戻るときミネラルウォーターを抱えて歩いていた。
路上の酔っぱらったじいさんが声をかけてきた。
「にーちゃん、金出して水買うんか、水道の水だとタダだろ」

寿町のじいさんたちも地球に住む知的生命体だ。
だからわたしは「宇宙生物学」の授業で、あの問題に疑問を感じたのだ。
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