行きつけの寿司屋の常連のY社長が、γGTP 3000という値をマークして、病院から電話がかかってきました。肝硬変だそうです。
ちなみに、この年齢で寿司屋の常連になるとは思いませんでした。何も金持ちになったわけではありません。そこは、飲んで摘みを食べて握ってもらい、最低が2100円。焼酎の四合瓶を入れて、飲んで食って最高が、6500円という勘定です。本格的な江戸前寿司で、お通しに鱧の煮凝りや酒盗真薯がサッと出て、イカの握りは煮イカにしてくれるような店ですが、今にも傾いてつぶれそうな民家で、暖簾もろくに出ていませんから、 ご近所さん以外のグルメは見逃しているのでしょう。
Y氏は、ぼくがランチの握り（浅蜊のお椀とタラコの真薯がついて750円）目当てで昼に行くと昼から楽しそうに飲んでいます。一旦、帰宅するのでしょう。夜は毎日のようにいます。深夜、寿司屋が閉まってからキャバクラに繰り出すそうです。
酒浸りとはこのことですが、
Yさんという人は、本当に愉快な人、だれも注意できません。
彼の肝硬変の話が出たとき、常連の一人が、「治るよ」と言っていたのは、ビックリしました。文系ですが、有名大学教授。どんなに賢くても、素人の病気の知識は、この程度です。
日本には国民健康保険というまことにありがたいものがあります。どんな大病にかかっても、支払額の世帯上限は、八万円程度です。その他は保険が負担します。難病の指定を受けると、自己負担はさらに安くなります。確か、透析患者は障がい者の指定を受けられるのではなかったでしょうか。
ちなみに数年前ですが、保険の負担の最高額、すなわち実際にかかった医療費から八万を引いた最高の金額は、月一人当たり、五百万円だそうです。病名は肝臓ガンです。
Yさんには、長生きしてほしいですが、仮に肝臓でお亡くなりになるとして、今の制度ですと、ほとんど医療費を払わずに療養して、財産は相続人に行くということになります。
かつて、長谷川豊が、「透析患者は自業自得だから、殺せ」と言いました。
この発言は人権という観点から問題外ですが、
また、病状や制度を全然わかっていない…という批判を免れません。こんな無知な輩がジャーナリスト気取りとは…とため息が出ます。
長谷川を極端な意見の持ち主だと捉えてはいけません。
タダの無知なバカです（爆笑）
慢性腎不全（ＣＫＤ）の人には、自覚症状がなく、自覚症状が出たら、もう透析一歩手前です。
しかも、つぎ込まれる公費は一兆円。
だから、検診を義務付けないといけません。そうしないと、一部の知識がある患者以外は、スルーします。
病院の呼び出しに応じなかったら、税率をアップする。それで、相当に違うでしょう。
それから、Ｙさんには悪いですが、
高額の医療費がかかった場合、財産を持っている人のは、かかった分を遺産から引くということも考えなければいけませんね。
リヴァースモゲージの考え方ですが、
今の社会的矛盾を解決しようと突き詰めると、どうしても、数百年前の素朴な資本主義の見直しということになります。
思想の発展こそが、行き詰まりを解消します。たとえば、ベーシックインカムなど…
■年金開始年齢引き上げ＝社会保険の適用拡大−自民提言
(時事通信社 - 05月29日 18:05)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=5131940
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