mixiユーザー(id:2416887)

2018年05月25日02:11

3001 view

カッコン病になったHDDからデータを取り出す

東芝とWDは徐々に死んでいくっていう印象があるのだが、
HGST(日立)とSeagateとSamusongは当然死ぬことがある。
それがカッコン病。
HDDの構造上の問題で、回転中の内側シリンダーにヘッドが当たっている音だ。
どのHDDでも起こりうるのだが、HGSTは特にうるさい。

さて、HDDを起動、もしくはUSBで刺す時に、
基本的に、自動的にパーテーションをマウントしようとする。
しかし、MBRもしくは、パーテーション情報にバッドセクタが発生すると
いつまでも読み込みが出来なくなり、マウント出来ない状態になる。
読み込み出来ないのに、再試行しようとする。
これが延々とカッコンカッコンとなりつつける。
そのため、ファイルを見ることができなくなり、基本的にファイルを取り出せなくなる。

しかし、別にMBRとかパーテーションがなくても、実際読み込むことが出来るのだ。
それが、MFT(マスターファイルテーブル)の存在である。
2000から採用されているNTFSには、頭3GBあたりの位置がマスター、頭16KBの位置にミラーがある模様。
この片方が生きていて、ファイルの保存位置にバッドセクタがなければ基本復旧が可能となる。

それを実際に出来るのがR-TT社のR-STUDIOだ。
他の復旧ソフトは、拡張子とファイル構造で探すため、けっこう時間が長いのだが、
こいつのクイックスキャンは短くて1分、長くて1時間といったところ。
R-STUDIOにもディープスキャンモードがあるので、同じことが出来るが、
断片化していると素直に取り出せない場合が多い。
R-STUDIOは基本、MFTによるスキャンが得意なため、断片化しててもファイル位置がわかるため復旧できる確率高い。
実際、会社で10位上、サルベージしている(転がっているHDDも10台以上ある)

ただし今回、Windowsマウント時にカッコン病が止まらなかったため、
LinuxベースのUbuntuで復旧を試みた。
R-STUDIO、Linuxベースでも存在する。心強い。
UbuntuのオートマウントをオフにしてUSB差し込み。
クイックスキャンを初めたところで、カッコン病が発生。
カッコンが止まらないため、一度HDDを抜いて、すぐに刺す。
ルートとメタ情報のみ読み込んだ状態で再スキャンをかける。

すると、バッドセクタ位置がうまく回避されて、3GB位置のMFTを読み込んで全部スキャンを終わる頃にはある程度復旧できる状態になるのだ。
このときの設定としてIO再試行回数を0にしておくとクソ早くなるぞ。

そんなわけでぶっ壊れてにもある程度復旧作業が出来るので、今のところ奇跡的に損失データは最小に留まっている。
あとはSSDにした際の復旧が大変だな。
取り出せないような気がする。壊れたらどうするか。
1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2018年05月>
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031