BEATLESS 15話「Edge Line」感想

前から思っていたが内容、話がどう動いてんのか分かりにくいな。
基本的な他アニメみたいに適当に流し見してると設定や内容しっかり入って来ないと思う。
本筋の一つとして主人公とヒロインの恋愛要素っぽいのがあるから大衆受けとして一応成立してるんだろうけども。
他要素の情報量の多いゴチャゴチャぶりがＳＦらしいとも言えるか。

俺がこのアニメがもっと良くなるよう言える事は、内容は難しいからどうすればいいとかは具体的には言えないけど、映像面について一つだけ。
サイバーなデザインに専用の武器デバイス持ってるんだし、作画負担大きいならＣＧとかにして可変ギミックとかメカニカルな武器の魅力出せば戦闘のかっこよさや魅力もっと上がったんじゃないかな。
アニメ制作側の負担問題度外視した素人発言だけどもね。


■メガネを助けに行くって流れで、唯一役割を言わず序盤から怪しい伏線を張ってたレイシアの裏に主人公がようやく気づく回。

■レイシア「現実がアラトさんにとって不満足なものなら望む未来でそれを押し潰しますか？」


社会に反抗するって事は相当なリスクがあると前話でレイシアが忠告してる通りだが、それでもそうする主人公に最終確認、目的達成には自分を信じて指示に従ってくださいというのは正しい事実。


■レイシアが隠れて抗体ネットワークの情報収集していた。

これについて聞かないという前提条件のため聞けなかったが、これを見せる事で疑われるというのも当然分かっているだろう。


レイシア「抗体ネットワークは本当は人間を殴りたいのに代わりにhIEを破壊している凶悪犯罪予備軍の監視もしている仕組みであるためです。
世界はそれぞれの利害で動き続けています。
凶悪犯罪予備軍に利便を図る一方で蓄積されたそうした者たちのデータに価値を見いだしている存在があるのです」

人間に近い機械はやはり人間の代替品になる訳だ。
犯罪者予備軍の情報を事前に収集して監視してるのは犯罪係数的考え方か？
小さい犯罪でガス抜きさせて大きな事件に発展させないのが完璧に近い社会ってのもPSYCHO-PASSと同じ結論だな。
ミームフレーム社自体もヒギンズのシステムがシビュラシステムの表側の設定みたいで似てるし。


■メガネは以前に主人公助けるために足ついたってんなら助ける理由は納得するな。



■主人公の皮膚の下にレイシアの声が届くようにするの簡単に仕込める手軽さと便利さが近未来らしい。

随時通信アドバイスしてくるの便利過ぎるｗ
この通信自体をジャックされる可能性も頭よぎったが、むしろレイシアがいろいろジャックして偽装してたりするから無いか。
対抗手段もミームフレーム社側と同じレイシア級以外では無さそうだし。


■直接軍に接触するってのは随分大胆だな。


3話のレイシアストーカーに繋がったのは意外。



個人がシステムを不正利用しようとそこらの奴じゃ足を消しきれないから抗体ネットワークにはバレてると。
まさにネズミ取りとして機能してんだな。

抗体ネットワークの中枢に近い人物って誰だか分からん。
裏で動いてるのレイシアか主人公の父親くらいしか見当つかわないわ。


■情報や主人公から分析しレイシアがサポートしてると断定した女上官は有能。

「オーナーとして扱われてはいないかもしれない」ってのも、その立場をこえた相互共存関係に有り、今回みたいな非常時では主人公の方が操られてる状態だと見抜いた故だな。

主人公が操り人形とつぶやかれてたのは、メガネが人間が機械に使われるようになる事を恐れてたのを思い出す。
ただこれもすでに、hIE議員が避難誘導してるとこで答え出てると思う。
非常時は人間は感情に呑まれやすく的確で最善の判断をしづらいし危険だから機械が適してる。
今回もそれと変わらない。
主人公は自分の意思でレイシアに従う事を決めたし、事実最善の結果を出した。
危険度を下げ最善の結果を得ようとするのにそのための知識が無いなら、知ってる優れた者に従うのは当たり前の事だ。
大事なのは目的達成と死なない結果であり、それが機械か人間かなんて二の次だし、無駄な事にこだわって失敗して最悪死ぬようじゃ本末転倒過ぎるｗ


■隠れて変装していたのを家の周りで確認されてるレイシア。

変装して周り偵察してたのバレたの、データ消しても人間の記憶は残ってる故ってのは、性能低くても独立した記憶情報持ってるっていう利点だな。
どんなに機械が正確で優れていてもジャックされて改竄されたら終了だから、共有化してない複数のバックアップは必要だわな。


■レイシア怪しすぎるとネットでまとめられていた事について。

最初はたしかに凄い怪しかった。
だが今は俺はむしろ逆に感じる。

レイシアは基本的に主人公守るための行動をしてるし、直接関係ある事は毎回確認とってる上に、危険な時は再確認までしてる。
主人公の命と引き換えににオーナー権限譲渡に従う場面も見せているし、その後のシステム破棄行動も主人公の意思を見てから行ってるため、基本的に主人公の意思を汲み取って対応している。
今回もわざわざ怪しまれる部分を見せてまで主人公の決定を尊重し最善を尽くしてる訳だし、利用目的ならここまで主人公に拘る理由も利点も無いのでは。


アナログハックが上手くて計算高い女とも言われていたが、たしかに上手いし性的なアナログハックを望んでしまうのも仕方ないと思う。

だが騙す目的なら主人公のようなちょろいタイプにわざわざアナログハックの事を教えたりしないのでは。

最初の頃ならまだしも、ここまでの描写で問題ある裏切りのような裏側ってのは考えにくい。
裏は本来の役割もこなしてるとかだと予想する。
レイシア級同士の戦いや人間も含めた社会全体を監視しある程度コントロールする役割とかだろうか。
妙にいろんな範囲の情報収集してるし。

そもそもの発端自体も、レイシア級がどう動くかを見たいって博士の独断行動に見せて、ミームフレーム社が社会影響を与えるために送りこんだとか、さらなるＡＩの進化を促すための実験とかで、実際はすぐ捕まえられるけど実験のために泳がしてる状態なんでは。
その目的から逸脱し過ぎないよう調整役、抑止力は必要に思うし、賢いエンジニア達、もしくはヒギンズならそういう保険も考えてるだろうから、従順で冷静なレイシアがその役割に最も適任に見えるし。

レイシア級自体も最初に完成した赤じゃなくレイシア級って呼ばれてる時点でレイシアがメインに感じるし、人間じゃ作れないから特別枠なんだろうと思うし。
赤の武器を回収してった無人機もミーム社か、それと繋がってる組織のものじゃなかろうか。

レイシアだけ本体が拍子抜けな性能って言われてるのも人間に害を成さないようにするためだと思う。

戦闘能力の大半を外部の専用デバイス「Black Monolith」に依存してて使えば強力だが、それを人間の許可を得ないと使えないのも人間有りきでの運用を前提にして、害を成しにくくしてるんだろうし。
他のレイシア級より人間に最も近づき人間のための存在として設計されたのでは？
拍子抜けの失敗作じゃなく目的のために意図的にそうした完成品で、戦闘に特化させた黄色とかと方向性が違うだけでは。


レイシアの主人公の命を最優先にする事、主人公の元に来て選んでる理由、一番合致するのは主人公の父親が隠れて手配して命令していたパターンだろうか。
主人公の父親は出番一回くらいしか無く、周りに干渉されず自由に動けるキャラなのもそれっぽいし。
主人公が以前にレイシアの責任で200万の賠償金請求を受けても即払ってお咎め無しっていうのは不自然だった。
金凄い持ってるなら主人公達はもっといい家住んでそうなものだし。
凄い放任主義で優しいのか、そういう存在のどちらかだと思う。


■取引しておきながら、してないと念を押すように主人公に言ってくる刑事の大人の狡猾さｗ



警察のガサ入れ、知らん奴にエロ本見つけられて性癖バレるのが一番問題だろうなｗ



■メガネ「紅霞があんなことになっちゃったからじゃないですよ。
もし契約してたら僕はこんなふうに捕まってなかったかもしれない。
遠藤みたいにレッドボックスと一緒になってすごいことができたかもしれない。
けど僕は遠藤と違って人間の方が好きなんですよ」

メガネが見ててちょいイラつくの、考え方が俺と対極にあるせいもあるだろうな。
命令に従う強い力を手に入れたら凄い事しようと思うのは普通だがどこまで管理制限出来るのかは気になる。
黄色やレイシアが裏で勝手な事やってるから、命令細かくしてないせいか、それとも管理限界あるのか。
出来ないようなら強い力の分だけの責任問題出てくるし契約しなくて正解ではある。


■部屋出るタイミング丁度一致して扉に挟まれる妹ワロｗ



■全体の流れ見直してみると、話数の割りにあんま変化無い感。
レイシアと主人公の関係と赤退場と黄色のマスター変更などキャラの関係性や待遇は大きく変わってるけども。
胡散臭い抗体ネットワークの実態がだんだん分かってきて先が気になる。
緑ロリの犯行目的は次回分かるっぽいが、進化の委託先って結局何なんだ。
緑ロリのオーナーここまで出て来ないって事はやはりいないって事かもな。

次回新たな真実判明っぽいから気になるとこだな。 以上。


【なかなか】