息抜きドライビング

こうも休みがないと、職業倫理という人という生物にとって後付けのルールをビヨンドした生命を維持するための息抜きというのが必要になってくる。高速道路を運転していて、どうしても眠ければ最寄りのＳＡに停まって休むべき、事故ってダレかを巻き込むよりはマシ…と同じような理由でこんな状況でサボらなければ、世の中に対して悪いだろう。ということで、昨日は仕事中なんとなく、省電力モードで過ごした。

省電力…というと語弊があるのかも知れない。仕事をそこそこやっていたとはいえ、体力やら精神力やらとセーブしていた訳ではない。休みがないことからもたらされる疲労というのは、自分の職種的に、体力的につかれたとか、頭使いすぎて鼻血がでる、とかいう類いではない。拘束時間がながく、自由が留保されていることに対する観念的に気持ちがやられている。そういう場合は普通に仕事をしているときよりハードにサボった方がリカバーできる。ということで昨日は激しくドライビングした。

日本を代表する景観である世界に名だたる稜線を眺める高台に登り、ついに見渡せる、海洋を視界いっぱいに見据え、昼寝的な休息をした。また、そこから１００キロ以上走り、海外にまでその名を轟かせる山のなかの温泉街へ行き、竹林を散歩し足湯につかった。温泉街では、その温泉名の由来となった弘法大師が建立した（だったか）という寺院で、その本堂に掲げられた副島種臣の額（その寺院名が記されている）を拝み、あらためてさすがな感じに思い知らされた。あと世界有数の水揚げ量を誇る漁港で回転寿司をくったりした。

てな感じで、激しく息抜きした。とはいえ仕事はもちろんこなし、その合間に差し込んでいったのだが、差し込めば差し込むほどスケジュールはハードになるのだが、疲れは浄化された気がする。まあ今日は早く帰るか。