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2018年05月01日06:53

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千本ゑんま堂 大念仏狂言

画像は千本ゑんま堂大念佛狂言保存会のホームページ http://www.geocities.jp/e_kyogen/ より。



京都市上京区千本通蘆山寺上ル閻魔前町34番地にある、私達京都人が千本ゑんま堂(せんぼんえんまどう)と呼んでいる引接寺(いんじょうじ)では、毎年5月1日〜4日まで、「千本ゑんま堂大念仏狂言」が公演されています。

今年は今日からです。



足利義満が普賢象桜を愛でたのが機縁で、花の名残を惜しんで行われます。

壬生狂言、嵯峨大念仏狂言と並んで京の三大狂言の一つで、他の二つが無言であるのに対して、ここは有言の仮面喜劇です。

寛仁年間(1017-21)開山定覚が教言として始めたのが起こりで、現在千本ゑんま堂大念佛狂言保存会によって演じられています。

境内に咲く普賢象桜(ふげんぞうさくら)が縁で足利義満が50石の知行米を与えたと伝わっています。

狩野永徳の洛中洛外図の中にも狂言を演じている様子が描かれています。



時間
 1日19:00〜
 2日19:00〜 
 3日15:00〜・18:00〜
 4日13:00〜・18:00〜



今年(2018)はまた、ゑんま堂創建1000年記念公演として、3日13:00〜千本六斎会の六斎念仏の奉納公演があります。

千本六斎会は、国の重要無形民俗文化財で、毎年8月14日の夜にゑんま堂にて奉納公演されている芸能です。

いずれも拝観自由観覧無料です。



詳しくは↑のリンク先へ。



引接寺は、高野山真言宗です。

開基小野篁卿(802〜853)、開山定覚上人(1017-恵心僧都の法弟)、諸人化導引接仏道から寺名をとりました。

本尊は閻魔法王(高さ2.4メートル)、左脇に司命、右脇に司録を安置し、往古の裁判庁舎を象っています。

平安朝京洛の中心道路である朱雀大路(現千本通)頭に位置するこの辺りは、あの世へ通ずる処として亡きがらをここから送ったので、京の都ではお盆といわずお精霊迎えの根本霊場として古来より有名です。

その折にのみ本尊が開扉されていましたが、近年は毎月16日の縁日に開扉説明しています。

堂内の壁には室町・桃山時代の狩野元信筆閻魔王庁の図が、境内には紫式部の供養塔という十重石塔(至徳3年の刻銘あり・重文)があります。

2月強運節分会、ゑんまさまのこんにゃく煮き授与、5月の千本ゑんま堂狂言、8月のお精霊迎えは、よく知られています。



千本ゑんま堂の通常の参拝は、

境内自由

本殿昇殿は、
 時間
  9:00〜17:00
 拝観料
  500円

千本ゑんま堂へは、

市バス6・46・59・206「千本鞍馬口(せんぼんくらまぐち)」停留所〜南へ、「乾隆校前(けんりゅうこうまえ)」停留所〜北へ、どっちのバス停からも徒歩約2分、千本通(バス路線)に面しているのですぐにわかります。

自家用車の方はパーク&ライド http://kanko.city.kyoto.lg.jp/okoshiyasu/kashikoku.html でお越しください。

パーク&ライドとは、自家用車は混雑する市街地や観光地には乗り付けず、高速道路出口付近など離れたところに駐車して公共交通に乗り換える、賢くて快適な方法です。



千本ゑんま堂引接寺→http://yenmado.blogspot.jp/
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