mixiユーザー(id:20649087)
2018年04月08日13:41
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ダナン日記�掘ィ機．戰肇淵狄佑瞭�本語についての一考
あるベトナムに関する書物を読んでいて気が付いた。ホーチミンでもこの季節、乾季と雨季が交替する季節とあったが、どうやらこれから雨季が来るんだとある。片やダナンは、最近も同僚との会話で何度も口にしたように、やっと暑い暑い乾季が始まるんだと。これはまた新たな謎である。
先週のセンターでの会話から引用すると、ハノイの冬はいつの間にか完全に消え去り、３８，９度まで夏がやって来たようである。あそこは私も三度経験したが、灼熱の五月が一番暑く、４１度くらいまで気温は上がる。そう言えば、タイのバンコクではやはり暑い暑いタイ正月・ソンクラーンの季節を迎えようとしているはずである。東南アジアはこれから、最も”らしくて”、”輝く”季節を迎えようとしているのだ。
先週この地の若者の夢に触れた折、会話のテストについて書いた。私は彼らの反応を、一言一句書き留めている。ある質問をして、彼らの返す言葉を全て”見える化”しているといってもいい。そうすると、助詞の間違いや、単語の間違いもすべて見えてくる。
見えてくる彼らの習得した日本語の正否の分析を詳細に行い、その結果を実習生にフィードバックする、つまり皆さんはこんな間違いをしている、注意してくださいね。と、メッセージを伝えているわけである。先週の内容を具体的に書いておく。
１．発音。「つ」、「じゃ、じゅ、じょ」、「や・ゆ・よ」がベトナム人は上手く発音できない。理由は、ベトナム語の発音にそれらがない、または明確な区別がされないためである。「つ」は全国的に、以外は特に南部地域で現れる現象である。先週の事例では、「鶴屋・つるや」は、チュルジャと発音されてしまう。時に理解不能を余儀なくされる。
２．現在・過去の混同。ベトナム語では動詞の過去形や、過去を表す語尾が存在せず、普通は、時に関連する名詞で時間を判断することになる。（過去を表す副詞もあり）逆に彼らが日本語を話すと、「昨日、市場へ買い物に行きます。」「今週末、彼氏に会いました。」が頻繁に出てきて、日本人を悩ますことになる。
３．天気。彼らに天気の話をすると、出てくるのは暑い、涼しい、が圧倒的で、特に晴れや曇りという言い方はほとんど出てこない。雨の表現も少ないようで、自然現象が表現に様々な影響を与えてくる。日本人とは変な会話になりかねない。
４．パン。昨日何を食べましたかという質問に、「ご飯をたべました。」「パンを食べました。」という言い方が非常にたくさんあった。質問は、食べた食べ物の中身を聞いているが、前者は基礎的な間違い、後者はBanh My（サンドイッチ）をパンと覚えたことによるミスと判明した。日本人は、ご飯だけ？パンだけ？と疑念を抱くことになる。
私の相手は初級者で、根本的な日本語、ベトナム語間の差異がいろいろと出てきて、語学に興味を抱くものには、端的にその背後にあるものが見えてくるので、とても面白い。言語には更に、民族性や文化に起因するものも多々現れてきて、それこそ興味尽きない分野だと改めて感じるこの頃である。
写真：ダナンビーチの反対側、ソンチャ半島のつけ根から眺める五行山方面。
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