徒然(漫画感想)

●「トレース　科捜研法医研究員の追想」古賀慶、4巻

電車での痴漢が冤罪かどうか?　轢き逃げ事故が起きた時に運転していたのは誰か?　この2点を科学捜査で明らかにする話と、もう1つ底に流れるメインテーマである「家族を殺した奴らへの復讐」の話。復讐話は、主犯と思われる人物と、主人公とが直接出会って、心理的駆け引きを行うところで終わっている。今後、どのような展開になるか?　続きが楽しみである。もう1つ、番外編としてパロディ要素のある、科学捜査裏話的な話が載っている。これも中々面白い。

●「罠ガール」横山のぶひろ、1巻

主人公は、農家を営んでいる家の女子高生。自宅で作っている農作物を、害獣から守るため、罠を仕掛けて、動物達と知恵比べする漫画。罠を仕掛けたからって、すぐに害獣が捕まるわけではなく、餌だけ取られておしまい、ということも。また罠にかかった動物は必死に逃げようとするため、正に手負いの獣状態で、草食動物と言えどとても危険な存在になる。というようなことが描かれていて、主人公達が女子高生ということを除けば、割りとリアルに農業や狩猟の一側面を知ることができる気がする。動物解体のシーンなどもあるし。動物との付き合い方を考える機会になりそうな漫画。動物好きは、むしろ読むべき漫画だと思う。