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2018年03月14日13:50

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2月の。

2月に観たのは『THX−1138』『キングコング髑髏島の巨神』の2本。

●『THX−1138』
薬で感情を抑制され、皆が番号で呼ばれて居るディストピア。ロボット警官組立工場で働くTHX−1138。コンピュータが決めた同室者LUH−3417が薬を絶つと云う違反を犯し、甦った感情でTHX−1138と繋がりたいと願うようになり……みたいな。
『1984年』ぽいね。アレよりはある意味救いがあるけど。てかアダムとイヴだなコレTHXとLUH。ラストもまぁほぼまんま失楽園なのだけど、イヴを喪い、捨てられた地に足を踏み出し、巨大な夕日をバックに佇むアダムの姿は孤独・解放・閉塞・未来・意思、他にもいろんなモノを感じさせて。
管理社会と言うか、ネグレクト的社会かな。社会に対するあらゆる行動は機械的に杓子定規におざなりに処理されるだけ。薬品棚を開けるとオペレータに自動的に繋がり、薬の消費は管理されて居るけれど、でもそれだけ。脱走に対しても追跡部隊を組織して追うけど、予算枠をオーバーしたらオシマイ。
就業中の違反行動に対して行われる『マインドロック』、精神活動の強制的なフリーズは面白いガジェットだったな。それが更なる重大事故を引き起こし、責任の所在でオペレータが揉めるのも含め。
人物ではそうだな、みな同じ服に坊主頭なのでアレだけど、逃走の途中で出会ったホログラムが何か印象に残ったな。彼は云う「俺はずっと同じ回路に居た。現実世界に出たかった。だから出た」と。主人公の逃走劇の背中を力強く押した存在かも知れないなと。
アト最後まで主人公を追って来たロボット警官が予算オーバーで引き返すトキ「我々は戻る。最後のチャンスだ。シェルの外では生きられない」て云い残すのだけれど、無機質なノッペラボーの警官から其処だけは僅かな人間性を感じたな。何となくね。

●『キングコング髑髏島の巨神』
ベトナム戦争終結直後。嵐で囲まれた伝説の島を探索に行った調査隊と護衛の軍隊はコングと遭遇、戦闘状態となり壊滅。軍を率いる隊長は部下の敵討ちを誓う。一方、主人公たちはこの島に住むモノにとってのコングの『役割』を知り……的なアレ。
二次大戦でドッグファイトの末にこの島に共に墜落したマーロウとグンペイの友情が泣かせる。本編ではグンペイはもう亡くなってるんだけど、彼の遺品の日本刀をマーロウは墓から抜いて持ってくんだよね。彼の魂を。「2人で島を出る」と誓ったから。彼らが2人の機体の残骸で造った船もイカス。
はぐれた軍人チャプマンを救出に向かう途中でオオトカゲに襲われ、そのトカゲがチャプマンのドッグタグが絡みついた頭骨を吐き出したのはちょと笑った。「もう助けに行く必要、ないですよ!」みたいな感じで。何て云う親切なオオトカゲでしょうって云う。わざわざフラッシュの故障したカメラごと人を飲み込んだせいで濃霧の中でお腹が光って居場所判るし。ワニのチクタクだねコレ。ピーターパンの。
まぁ、楽しい映画でしたよ。ラスト、主人公たちを迎えに来た救助のヘリ、振り返ると和解したコングが……てシィンで「……またこのヘリ叩き落としたら引っ繰り返って笑うなー」とか思ってしまってゴメンナサイ。だってだって冒頭と同じ軍用ヘリだったしさー。主人公たちとコングは和解したけど隊長さんとは最後まで和解しなかったしさー。僕がコングだったらこれウッカリ敵認定でぱーんってやっちゃうかもなー、とか思っちゃったのさ。大丈夫、コングちゃんと空気読んでました。僕より性能がよかった。
そして最後のファンサァビスも楽しい。他の島にもいろんな怪物が居るぜ!で示される壁画の数々。ゴジラ、モスラ、ラドンそしてキングギドラ。
まぁ、続編作れますよオッケーっす!かも知れないけど。

●●●
月間賞て云うか「どっちが面白かった?」ですがもう、う〜ん、迷うけど『THX−1138』かな。『キングコング髑髏島の巨神』もよかったけど面白かったーで終わっちゃうタイプの映画ですのでね。
別にそれはそれでいいのだけど。個人的な判断基準で。
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