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2018年03月13日08:35

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のんべんだらりな春

3月も気がつけば半ば。2月の終わり頃は、「なにしろ28日しかねえからだろう、もう終わっちまったよ」ということを口走っていた。にしても早い。まあ考えてみれば2月の終わりから今日まで2週間かそこらくらいしか経っていないのだからしかたがない。それにしても2週間なにをしていたんだか。

何気なく過ぎてしまっている。部屋を片付けたり、山に登ったり、土手を走ったり、作文したり、合間に仕事をしたり。別に寝てスゴしたわけではないが記憶に埋もれている。おそらく長く生きていると、新しい場所に行き、新しい人に会い、新しいコトをしたということは無い。すべていつかの日の何処かや誰かや成したことだったりする。そんなふうに今というフレッシュで輝かしくあるべき瞬間が手垢のないいつかの日常に塗れていく。そんな感じで生が目立たなく、老いがやってくる。死というのはそれ自体が形があるものではなく、単に生が薄くなった結果なのだろう。

そういえば上っ腹が痛い。最近酒を飲まないのだが、アルコール濃度が強い酒を煽ったようにシビレのようなのがの辺りから広がる。逆流性食道炎なのだろうか。そういえば最近胸焼けがする。そして悪いクセで何か喰った後にすぐ寝てしまう。さらに以前、会社の定期検診で胃カメラを飲んだ際、嫌疑の部位付近にポリープなるものがあると指摘された。ポリープ、とカタカナにすると良くわからないがが腫瘍、それが悪いものだと悪性腫瘍ということ。シビレというのはなかなか具合の悪さをわかりやすく実感できる。お陰で日々老いたり、生を消耗している感覚を思い知ることができる。

まあその方がいいのだろう。のんべんだらりと過ごすより、終わりを感じながら悔いのないように過ごす。結末は同じにしろその方がいい気がする。時をかさねるということは、いくらやっても結局のところは死=無だというところを附に落とすためにあるのかもしれない。その個々の人間が主体者となって作り上げた歴史のように。とはいえ腹は減り、また食い過ぎてしまう。


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