背負う物は同じ

オリンピックで日本選手の活躍がめざましく
毎日歓喜と落胆があって結構楽しい。
その中でも３０歳でオリンピックに出場し
金メダルを獲得した小平奈緒さんの活躍は
なかなか目を見張るものがあった。

オリンピックになれば、一般の人達は選手に
メダルを期待するのだけれどそれ以外の時期は
ほぼきにすることもない。羽生選手のように美貌とスター性を
兼ね備えていれば大きな企業のスポンサーがついて
練習費用も潤沢にあると思われる。
しかしスピードスケートという地味なスポーツは
オリンピック以外ではほとんど注目されることもないし
スポンサーを探すのも一苦労だろうと思う。
小平奈緒選手も実力がありながら、スポンサーに
恵まれず困っていたところに相澤病院というスポンサーが現れ
コーチの生活費や留学費まで負担していたのだからビックリだ。
これだけ期待されたら、オリンピックで金メダルを取らないで
帰るわけにはいかないだろうと思う。

それは実は他の国の選手にも言えるのではないかと思った。
オランダなどはスピードスケートはプロスポーツとして
定着しているらしいのだが、例えば今回小平奈緒選手と
競い合った韓国の選手なんかも国は違えど、スポンサーを
見つけるのはかなり大変だったのではないかと思われる。
小平奈緒選手が銀メダルになった彼女を励ましたのは
結果がでなければ崖っぷちというお互いの立場を思いやっての
ことではないかなと思う。二人とも背負っているものは同じだし。
だから韓国の選手は負けても清々しい表情をしていたのだと思う。

私達のような見るだけの人間からすれば
オリンピックにでる選手たちに一つでも多くの
メダルをと願うのだけれど、メダルを獲得するためには
血の滲むような練習とお金が必要になるのだ。
この先メダリストの育成に力を注ぐのであれば
こうしたアスリートたちの資金面での援助は
重要な課題なんじゃないかなと思った。