mixiユーザー(id:3510747)

2018年02月11日19:24

178 view

「了解」は扱いが難しい言葉

「承知しましたと了解しましたの違い分かってる?」と言われて学生が返した言葉は? 「日本語難しい」「ビジネス敬語は大嫌い」と反応続々
おれが以前中国で日本語を教えていた時、
作文をさせると学生がやたら「了解」という言葉を使っていた。

日本語文としても通じないことはないけれども
「日本語として不自然」なので
「理解」に直していたが、
中国語の「了解」(liaojie)という語との
微妙なニュアンスの違いがわかりにくいらしかった。

当方もこの違いをすっきり説明するために
少々難渋した。

中日辞典によると
日本語の「了解」は「上司の了解を得る」のように、相手の要求や行為を理解した上で、認めたり許したりすることを表すが、中国語の「了解」は(中略)深く「理解する」「理解している」の意に用いる。さらに(中略)「質問や調査を通じて状況を把握する」ことも指す。(『日中辞典』第2版, 2002, 小学館/北京・商務印書館)

とある。

ついでに国語辞典をひいてみると、
了解/諒解
1事物の内容や事情を理解して承認すること。了承。「―が成り立つ」「来信の内容を―する」
2ディルタイ哲学で(以下略)(『デジタル大辞泉』, 小学館)

とある。

辞書を見る限り、
日本語でももともと
「承知しました」は目上の人にだけ使うなどという
制約は特にないようにみえる。

してみると教務課の
「承知しましたは目上の人に使う言葉なんだよ。
了解しましたは自分より下の人間に使うの」
という指摘は
別に学問的根拠のない
言いがかりともいえそうである。

「言いがかり」と言って悪ければ、
「目下の人に対してだけ『了解しました』と言う」というのは
軍隊用語や廓言葉と同様に
ビジネス界でだけ通用する
「ビジネス敬語」という特殊な語法または言語として
「了解」しておくべきだろう。

――本文――
ビジネスマナーでは目上の人には「了解いたしました」ではなく「承知いたしました」と使うように教えているケースがほとんどですが、もともと「了解」は「事情を思いやって納得すること」で「承知」は「事情などを知ること」ということ。「〜いたしました」をつけることによって尊敬語と謙譲語に分かれます。そもそも、人はみな平等という考えからすると、立場=目上・目下という見方もヘンということになるのでは?
ある『Twitter』ユーザーが大学の教務課と自分のやりとりをツイート。さまざまな反応が集まっていました。

教務課「〜こうだけど、分からないかな?(笑」
俺「はぁ…了解しました」
教務課「君さぁ、承知しましたと了解しましたの違い分かってる?」
俺「わかりませんが…」
教務課「承知しましたは目上の人に使う言葉なんだよ。了解しましたは自分より下の人間に使うの」
俺「了解しました」
これに対しては「了解も承知もそれだけでは敬語ではない」という指摘や、「なぞのビジネスマナー」「ビジネス敬語は大嫌い」といった声が見られたほか、「ならば警察や自衛隊でなぜ“了解”を使っているのか」といった疑問も見られました。
また、別のユーザーからはこんなツイートも。

「すいません」と「ごめんなさい」でも似たようなこと言われまして。
この場合はビジネスルール的には「申し訳ありません」「失礼しました」とされていますが、一番は謝罪の気持ちがちゃんと伝わるかなのではないでしょうか。
「日本語難しい」といった感想も見られた「了解」と「承知」の違い。相手が上から来た時には、あえて元ツイート主のような対応をするというというのもアリかも?

http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=85&from=diary&id=4982397
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する