mixiユーザー(id:6231411)

2018年02月02日11:35

220 view

やっと着手されるのであれば喜ばしい

僕が中学生の頃の話である。
だから30年近く前。
僕はサッカー部の中心人物(※)で練習日やメニューなどを決める立場にあった。
当時の担当顧問は
素人とは言わないまでも少なくとも僕よりはプレイの上では下手で
選手起用なども生徒に任せる部分が多かったのだが
公式試合などでは交代申告や審判は彼が努めなければならず
生徒からの視点で見ても「どこか、気の毒」な思いがあった。

毎週、月〜金は朝7時半から8時20分まで
ランニングからのシュート練習とパスなどキック練習
放課後がだいたい3時半から6時の退校期限まで
ランニング、キック練習、連携、ミニゲーム。。。という流れで練習していた。

土曜は、午前練習があれば9時から1時まで
午後の時は1時から5時くらいまで
日曜は試合が無ければだいたい午後練習となっていて
文字通り「毎日」部活動があったのである。

試合の翌日と学校行事の日を除いて
ほぼ毎日ボールを蹴るのが当たり前になっていて
「それが当然」と考える生徒と
「いつか故障者が出る、先生も一人で顧問していては無理」
と考える生徒と
更に僕のように自身が故障を抱えていて
色々と頭でっかちに考える生徒も居た。

ある日曜日の試合の帰り、
顧問の先生に尋ねた事があった。
「先生って、いつ休んでるんですか」
「それやねん。そこやねん。先生も人間やしな」
明確に回答はしなかったが、
結婚適齢期を迎えていた男性国語教師の彼はその問題を暗に僕たちに示していた。

実は、固定の活動休日を作る動きがあって、
僕が入部した年の夏まではそれがあったのだが
図らずもその年の三年生が県大会で優勝が狙えるクラスの
かなりの実力があるチームで、「休日返上」して練習をし始めたことから
徐々に固定の休日が無くなってしまったのである。

その下の学年も強かった。
市内大会では敵無しで、地区大会でもベスト4クラスだったので
県大会も上位が狙えるチームだった。
当然ながら、彼らも必死に練習しようとするので
「休日返上」を申し出て、かなりの密度で練習をしようとする。
僕は1学年下からただ一人、上の学年のチームにも入れられ
さらに自分の学年のチームにも出なければならず
加えて、審判の手伝いやチームの管理もあるので
正直てんてこ舞いで疲弊していたのは事実だ。

先輩の試合に出場し、自分のチームの試合に出場し
Bチーム(学年混成の二軍戦)の審判をする。
下級生だから、コート整備や用品の扱いもする。
試合の日は地獄である。

先輩の試合(出場) → 自分の試合(出場) → Bチームの試合(審判) →先輩の試合(途中出場)

こんな感じになるのである。

後に成長期真っただ中なのに椎間板ヘルニアを発症し
務めていた主将をお休みし、練習指導だけという形で参加するようになったのだが
その時に色々と気付いたことがあったのである。

練習指導って「顧問の仕事」じゃないか?

休日も無しにこんなハードワークしたら、誰もが故障するんじゃないか?

顧問が不在の活動でケガ人が出たら責任の所在は?

目の前で大好きなサッカーにただただ打ち込んでいるチームメイトを前に
僕は「少しお休みしようよ」とはとても言えなかった。
そもそも休みたい奴は、自分勝手に休んでいくし
夕方から塾だ何だで欠員は日常的にあったからである。

つまり、生徒側は自己責任というか
自由選択で身体を休めたり出来ているのに対し
労働として日中、教員を務めながら
大した値打ちもない学校の部活動の顧問も
帯同するのは不可能であることに気付いたのである。

公立中学だから、専任でコーチを雇う事も出来ないし
それがあってもボランティアになるだろう
そもそも部活動って授業の一環?教育の一環?
どの程度の強制力?とか
色んな人に質問する形で確認していったが
当時は明確に答えは出なかった。

自分が故障して思うのだが
私立の場合だと予算があるクラブと無いクラブで差がある事は
子供ながらに想像がついていたが
教員数の多寡が生徒たちの部活動の選択肢の多寡を
大きく左右しているのだとしたら
学校運営に於いて部活動の必修性は存在していないのではないかと

そう考えるに至ったのである。

勿論、グラウンドや施設などは学校が貸与する形でよいので
私的団体として「クラブ」が対象の学校及び近隣の生徒対象に
スポーツ活動をする場、指導者は「クラブ」が雇用または派遣する
その予算は教育委員会が一部負担する、としないと
今後は続けられないんじゃないかと思うのだ。

このままだと、学校から野球を始め
土地と人材と用具が必要なスポーツは
どんどんと減退していくだろう。
その上で、顧問の働き方についても再考が求められるのだとしたら

僕は学校教師は小学校の先生を除けば
「カタワの集まり」としか思っていないので

だったら教師は
「教室で指導できること」を所定労働時間全部を使って
全部やり切れ!

とそもそも思う

ちなみに。。。。
娘が中学生だった時にも
その部活動の顧問が体調を崩して休んでいる間、
管理者不在で部活動を行っていた事件

娘が高校生の時も
余りにも毎日ハードに部活動をするので
複数いた顧問が連名で
「お願いしますから、休日を作ってください」
と申入書が提出され、対して生徒が反発した事件

など教師の働き方にブラックな部分があるのは明らかだった。

ただ、僕が学生の頃はまだ
「それが、当たり前」という空気が色濃く
顧問たちはただただ疲弊していただけだったので
今のように顕在化する事は無かったのだ。

働き方改革で朝練禁止に 滋賀
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=4967829
滋賀県教委が学校での働き方改革の方針をまとめ、31日に発表した。多忙さが指摘される教員の労働時間を抑えるため、平日は午後7時までの勤務を原則とする基準を設ける。また部活動では休養日を定め、授業前の朝練習は原則禁止にする。

 労働基準法で限度と定められる時間外労働が月45時間超の教員の割合を減らすことが大目標。現在、全国調査では全国の小中学校の80〜90%の教員が月50時間を超過している。県内では今後、45時間を基準とし、小学校で40%以下、中学校で50%以下を目指す。高校など県立校では30%近くの教員が40時間を超過しているが、これを15%以下に抑える。

 削減を実現するため平日は午後7時までの勤務を原則とし、週に1日は定時退勤とする。時間外労働は月80時間を超えないようにし、夏休み期間には教員にも1週間程度の休暇を設ける。

 部活動についてもスポーツ庁が検討中の新たなガイドラインに沿って基準を設ける。中学では週2日以上休み、平日練習2時間以内など。高校では週1日以上かつ4週に2日は休みになるようにし、平日練習は3時間以内とする。

 改革の取り組み期間は2020年度までとした
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2018年02月>
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728