オニが笑う

オニが笑うらしい...のだが根拠は知らない。まだ年を超さないうちに来年の話をするとそうなのだそうだ。年末に限らず取らぬタヌキのなんとかとも言うが、未来のとある時点にイイコトが起こると想定するなんて自分をかいかぶりすりだ、ということなのだろうか。ちなみにオニが手ぐすね引く来年の話については、「貴様無勢が来年まで生きていられると思っているのか」という嘲笑を含む表現ともいえる。それだけ昔はこの年末を凌ぐというのは難しいことだったのか。とはいえ、今だってそれほど楽に過ごせる季節ではない。その忙しさの一つがオニがナントカの話。まだ師走も１週間以上残っているというのに、来年の予算を立てねばならない。

しかもフィスカルイヤーなので４月、つまり春以降の話。さっき終わったばかりと感じる夏の一つ前の季節。そんなに早いのか、というより、こんな時期からそんなことを思案せねばならないのか。しかしまあ、そうだというのだからそうなのだろう。世の中個人の預かり知らぬところに預かりしらぬ事情があり、そこにミートするため多少は腑に落ちないことをせねばならない。いやならやめればいい、それは自由。会社でも日本人でも。ちなみに日本国憲法には国籍離脱の自由があるらしい。

仕事納めが２９日、おそらくその日は終日大掃除的な徒労で潰れるだろう。ゆえに、あと５日。１営業週間しかない。そんな時間でまとめられるだろうか。しかも、今年の実績も１１月まで、つまり実質８ヶ月分、３分の２しか出そろっていないのに。まあやれというのだからやる。結局予測の精度が低く、手直し手直しで、帰って進むべき方向を違えてしまうとは思うのだが、どっちに進むか、とりあえず進んでいるということが肝要なこともある。四の五のいわず、いわれたことをやっておこう。

あと５日といったが、２５日の月曜日は代休を取得する。この年末の立て込んだ時期に休みを取るなど詰め腹級の暴挙だが、そんなことをいっていると貯まりに貯まった代理休暇を消化できない。なにもこんな時期にということはあるのだが、仕事の都合で働かされるのが振替出勤なら、自分の都合で休めるのが振替休日であっていいはずだ。クリスマスくらい自由でいたい、特にすることはないのだが。ということで明日から３連休。今回が終わるとあと１回の天皇誕生日。そうだ、あと１回、あると思っているが、それこそオニが笑う話だろう。