ウィキペディアを見ていたら、2010年、京都大学の中坊徹次氏が
タレント・イラストレーターで東京海洋大学客員准教授のさかなクンに
絶滅種クニマスのイラスト執筆を依頼します。さかなクンはイラストの参考のために、
日本全国から近縁種の「ヒメマス」を取り寄せることになる訳ですが、
西湖から届いたものの中にクニマスに似た特徴をもつ個体が存在。
さかなクンは中坊氏に「クニマスではないか」と。
中坊氏の研究グループが解剖や遺伝子解析を行なった結果、
西湖の個体はクニマスであることが判明。
根拠となる学術論文の出版を待たずして7年前の明日2010年12月15日
マスコミを通して公式に発表されます。
1935年、田沢湖から西湖に送られたクニマスの受精卵10万個を孵化後放流したものが、
繁殖を繰り返していたと考えられている様です。
西湖の漁師には、この発見以前から「クロマス」と呼ばれて存在自体は知られていたが、
「ヒメマスの黒い変種」と認識。西湖周辺では普通に漁獲され、
一般の釣り客も10尾に1尾程度の割合で釣り上げられていたそうです。
その後、禁漁区や田沢湖への水質改善による里帰りなどが計画される訳ですが、
元々、絶滅した原因が戦時下の工業排水の流入ですから、
人間の身勝手ではあるものの、見向く余裕がなかった面もありますね。
でも、比較的普通に生息していたと言う事は、案外強い魚で、それが絶滅したと言う事は
クニマスは固有種であった事が一番の問題で表面化しましたが、
田沢湖はほぼ全滅したのでしょうね。
田沢湖がクニマスを含めて元の姿に戻るのはいつになるのでしょうね。
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