mixiユーザー(id:32212643)

2017年11月24日22:17

382 view

ガンダムの理論 マグネットコーティングについて

こんばんは、月影TAKAです。

今回は機動戦士ガンダムの技術である「マグネットコーティング」について考えます。

そもそも、「マグネットコーティングとはどういう技術か」という事を語ればかいつまんで書くと「フィールドモーターの駆動部分に磁気処理を施すことでモーターの駆動ロスを抑えて高トルク・高レスポンスを実現するアナハイム・エレクトロニクス社の技術」という物です。

ようは「モーターに磁気処理を施して駆動抵抗を減らす技術」となりますが、これはあくまで「駆動系」に施されるものであり「モーターのローターやコミュテータに施される技術」ではありません。

実際の工作機械でも「ベアリング」と呼ばれる摩耗抑制用部品はモーターに限らず駆動・摺動する主要部分には組込まれている物です。

しかも、「部品と部品を嵌め込む」場合は「公差」と呼ばれる「部品サイズの規定」が定められており、これが入っていても駆動すれば「摩擦抵抗」が起こる物であり、駆動ロスはあらゆる機械でも発生します。

ここから「マグネットコーティングはフィールドモーターに限られた技術とは限らないのではないのか?」とも考えるんですよね。

主に「アクチュエーター」と呼ばれる「動力エネルギーを運動エネルギーに変換する機械・装置」にマグネットコーティングを施せば「変換効率」を大幅に向上させることができると考えますね(要は部品の取付け位置が常に「0,0」で固定されるわけですから、モーターに限らず駆動系にマグネットコーティングを施せばそりゃ性能が上がりますよ)。

ただし、「磁気処理」と言っても「磁気を嫌う部品」もある為絶対ではないんですよね。
よくに「薬も取り次ぎると毒になる」という法則です。

クロックワーク・プラネットという作品にあったように「歯車や駆動系が磁気化するとゼンマイ式だと全滅する」らしい。

ようは「磁気化することで駆動の正確性を必要とする部品が狂えば内部から壊れる」法則があるんだよな。

そのため、「マグネットコーティング万能説」は実は嘘となる。
ここで考えれば「磁気化するとマズイところ」には採用できないよくに「電装部品」が密集するコックピット周辺や発電機(核融合炉ジェネレーター等)周辺はマグネットコーティングNGだろうな。

となればどういうところにマグネットコーティングが有効かと言われれば「シリンダー」「車軸」「ベアリング周辺」部分だろうな。

ようは「正確なX,Yの位置を必要としたところで、駆動摩耗が酷い部分」が推奨という事だろうな。

特にショックアブソーバー等の反発を必要とする部分にも摩耗しやすいところにマグネットコーティングを施せば機体の耐久力も大幅に向上する気がする。

これは別名「リニア・マグネットコーティング技術」と呼べる代物であり、磁気反発をクッション材とすることで部品の摩耗を抑える技術である。
ただし、上記にもあるように「電装機器」「発電機」「正確な歯車等の駆動系部分」にマグネットコーティングを施せば故障の原因となる為、その部分は非採用だろうな。

そう考えると実は「流体パルスシステム」の方がマグネットコーティングと相性が良いと考えるわ。

流体パルスシステムの説明に「核融合炉でできた電気エネルギーをコンバーターで液体エネルギーに変換して流体チューブを通す方式」と書いているが「液体エネルギー=電気エネルギー」とは一言も書かれていない(むしろそのままならコンバーターなんていらない)。

「液体エネルギー=運動エネルギー」であり、おそらく「油圧」のような圧力を与えてシリンダー等を押し上げて圧の調整で5体を動かすシステムだろうな。
基本は「油の様な流体物質」であり、シリンダーに磁気があっても「磁性コロイド溶液」みたいなものにならない限り多分大丈夫だと思う。

当然ながらマグネットコーティングは「ガンダム」をはじめとした連邦製のフィールドモーター採用MSを基準に開発された技術であり、その方式の方が性能向上の恩恵は大きい。

しかし、「駆動ロスを減らすための技術」であればフィールドモーター駆動ではないMSでも少なからず恩恵を受けられると予想するんだよな。

そのため「アクトザクではマグネットコーティングの恩恵を大きく受ける事が出来なかった」という逸話もある位だし(アクトザクの記述は諸説ある為、大本は不明である)。

「マグネットコーティング」に関してもTV版での説明では「MSの駆動系に特殊な磁気コティングを施すことで摩耗抵抗を減らす技術」としか語られていないため、なにも「フィールドモーター限定技術」なんて確定しているわけではない(それを証拠に、後述のZガンダムでは「マグネットコーティング技術を応用して可変MSの変形機構が完成した」という説明があるくらいである)。

たまたま、連邦系MSの標準技術でフィールドモーターシステムがあっただけであり、「駆動系」を指すなら「流体パルス」「フィールドモーター」の外の駆動系も全て総称は「メカニズム=駆動系」と認識される。
ただし、何度も言うようにマグネットコーティングとは「磁気処理」の技術であるため「マグネットコーティング対応の電子機器(センサー)」や駆動系にしていないとMSその物が壊れかねない危険性も考えられる。

そう考えれば「グフ」にも流体パルス以外のアクチュエーターやシリンダーにもマグネットコーティングは有効だという説も出てくるんだよな。

今日はこんな感じです。
3 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する