MSCリリカ号 #お船見

写真は大阪港海遊館西はとばで撮影した、

船名
　MSC Lirica
総トン数
　65551
全長
　274.90m
型幅
　28.80m
喫水
　6.80m
初就航
　2003年6月
船籍
　パナマ
登録港
　パナマ
主機関
　ディーゼル電気推進（4基）
総出力
　30600kw（41604馬力）
推進器
　ポッド型推進器（2基）
航海速力
　20.80ノット（38.52km/h）
乗客定員
　2679人（992室）
運航会社
　MSCクルーズ
日本語ホームページ
　http://www.msccruises.jp/



本船は、MSCクルーズが初めて建造した客船です。

それまでは中古船を使っていました。

2015年11月にチョップ・アンド・ストレッチ工法による大改装をして、2016年5月から上海に配船されています。

「チョップ・アンド・ストレッチ工法」を文字で説明すると長くなるので、画像検索してください。

来年（2018）春以降、本船は東地中海に配船替え、上海には総トン数＝船体の容積が約2倍の大型船が入れ替わりやってきます。



↑の日本語HPの本船のページには、

（以下コピペ）

船内はリラックスした雰囲気の広大な空間が広がります。荘厳なロビーの内装やラウンジの床から天井までの全面窓から、どこまでも広がる海の景色もお楽しみいただけます。

それだけではありません。ビバリーヒルズ・バーや伝統的な英国スタイルのロードネルソン・パブはお酒をたしなむのに完璧な場所です。モダンと伝統、両方味わえる、環境にやさしい客船です。また、ザ・ブロードウェイ・シアターは、従来のトラディショナルな雰囲気から最新式のスタイルになりました。

また、ゲストの皆様に素晴らしいパノラマのような景色をお楽しみ頂けるように、ゆったりとした新しいバルコニー付きキャビンが追加されました。更に、拡張されたレストランやビュッフェでは更に美味しいお料理を満喫いただけます。

また、319m2を誇る音楽とダンスの為のエリアも必見です。そしてChicco(キッコ),LEGO(レゴ)、Namco(ナムコ)といったトップブランドとの提携により、楽しく水遊びが出来るエキサイティングなスプレーパークをはじめ、あらゆる年齢のお子様達に遊んで頂けるお子様用遊び場も充実しました。もちろん、リラクゼーション重視の際は是非贅沢なリラクゼーション空間、MSCアウレア・スパへ。マッサージを施術する為のスペースが拡張されました。

船上で過ごす全てのひとときが新しい発見になる　−そんなクルーズ休暇を経験されたお客様にとって、訪れる数々の素晴らしい寄港地に劣ることなく、客船が旅の真髄となり、その魅力のとりこになるのも決して不思議ではありません。

（コピペ終わり）

とあります。



MSCは、Mediterranean Shipping Conpany の頭文字で、直訳すると地中海海運会社になります。

海運業としてはとても新しい1971年の創業で、現会長ジャン・ルイジ・アポンテさんが、中古貨物船を1隻買うため、イタリアのナポリで設立しました。

2017年11月現在、本社をスイスのジュネーヴに、運航管理部門はナポリに置き、155ヶ国にまたがる約200の航路に約490隻のコンテナ船を運航（保有とは限らない）しています。

コンテナの積載数では、マースクライン（デンマーク・コペンハーゲン）に次いで世界第２位です。

コンテナ船は世界中のほとんどの航路で、毎週曜日と時刻を固定した週1便の定期運航が行われており、パナマやシンガポールなど船が集まる港でコンテナを積み替えることにより、世界中に週1便の頻度で輸送できることになります。

くどいようですが、世界第２位の海運会社の本社は、海のないスイスにあるんです！



MSCクルーズは、クルーズ事業の子会社にあたり、本社はやはりジュネーヴに置いて、65542〜139072総トンの12隻のカジュアルクラス（松竹梅で言えば梅）の客船を運航しています。

ちっとも廃船しないのに新造船をどんどん発注しているのですが、多分今日の時点では12隻のはずです（笑）。

社名の地中海のほかにカリブ海も得意エリアで、アメリカの経済制裁が課されていた時、つまりキューバ出港後100日間はアメリカに入港できなかった時から、本船の姉妹船がキューバのハバナ港に配船されています。



本船は今回は、前港上海より先程（2017/11/21）14:51に大阪港W3バース（天保山岸壁）に入港、15:10着岸作業完了しました。

今夜は停泊し、次港鹿児島へ向け明日（22日）14:00に出港し、その後上海へ戻ります。