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2017年11月13日07:46

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叡山電車の「もみじのトンネル」が見頃をむかえています

写真はいずれも叡山電車のサイト https://eizandensha.co.jp/sightseeing/momiji/ より拝借したもの。



第15回 京の奥座敷・貴船もみじ灯篭 http://open.mixi.jp/user/51691436/diary/1963484558 の稿でご紹介した、叡山電車の通称「もみじのトンネル」は、ここ数日続いている朝の冷え込みで色づきが一気に進み、近年では比較的早く見頃をむかえています。

私達京都人が「叡電(えいでん)」と呼んでいる叡山電鉄(えいざんでんてつ)株式会社は、京都市左京区の出町柳(でまちやなぎ)駅から八瀬(やせ)・鞍馬(くらま)への路線を有する鉄道会社で、叡山本線(出町柳駅〜八瀬比叡山口(やせひえいざんぐち)駅)5.6km8駅と鞍馬線(宝ケ池(たからがいけ)駅〜鞍馬駅)8.8km9駅 (宝ケ池駅は叡山本線にカウント)の計14.4km全線が左京区内を通り、本社は修学院(しゅうがくいん)車庫に隣接する京都市左京区山端壱町田町8番地の80に置かれ、本店も同じ場所で登記されています。

鞍馬線の市原(いちはら)駅〜二ノ瀬(にのせ)駅間のうちの約250mは、線路の両側にもみじの木々が重なり、いつの頃からか「もみじのトンネル」と呼ばれています。少なくとも今55歳の私がこども運賃で乗っていた頃からもみじは綺麗でしたが、当時はそんな呼び名はありませんでした。

近年では、11月上旬になると緑だったトンネルの色が少しづつ変わり始め、秋の気配が漂い、中旬になると緑、黄、橙、紅と様々な色づきを見せ、葉の色が混ざり合った鮮やかなトンネルとなり、下旬に向けて日々染まり続け、真紅の「もみじのトンネル」となり、 線路の両側に迫りくる迫力ある紅葉が車窓から見られますが、私がこども運賃の頃はもう少し早く、11月下旬には落ち葉だったように記憶しています。

「もみじのトンネル」は他の季節でも美しく、桜が咲き終わったあと、5月の上旬頃から木の枝にはたくさんの新芽が芽吹き色鮮やかな黄緑色の葉をつけ、夏にかけて緑の色はだんだん深くそして落ち着いた青葉へと変り、力強い太陽の光を浴びて眩しく揺れる「青もみじ」の季節の「もみじのトンネル」は緑一色で清涼感たっぷりですし、冬になり、沿線に雪が積もると「もみじのトンネル」も一面雪に覆われ、落葉したモミジの木には雪が積もり雪の葉をつけ「雪もみじ」が見られます。



私がこども運賃だった頃の叡電は、通年乗客は多く、特に紅葉の季節にはいつも満員でしたが、中小私鉄が大活躍していたのは昔ばなしで、旅客が減少しているのは叡電においても例外ではありません。そこで、近年ではこの「もみじのトンネル」では徐行サービスをするようになり、ゆっくりと楽しめるようになりました。

当時は、車内に入ってしまうと満員で大人の背中しか見えないので、こども達は2両編成に増結されていた連結部分の乗務員室に集まり、落とし窓を開けて楽しんでいたものです。当時の車輌の運転台は半室構造で、仕切り板は運転士側のみにしかなく、車掌側には自由に入れました。当時は結構なスピードで通過していましたが、それでも綺麗だったのをこの歳になっても覚えているくらいですから、徐行してくれる今は、それはそれは見事ですよ。


2017年現在京阪ホールディングス株式会社の100%子会社となっている叡山電鉄は、1888(明治21)年京都電燈株式会社設立、1925(大正14)年叡山平坦線(現:叡山本線)出町柳〜八瀬(現:八瀬比叡山口)駅間開通、1928(昭和3)年鞍馬電気鉄道株式会社により鞍馬線山端(現:宝ケ池)〜市原駅間開通、1929(昭和4)鞍馬線市原〜鞍馬仮駅間開通、同年鞍馬仮〜鞍馬駅間開通、鞍馬仮駅廃止、この時点の路線が現在に至っています。

1942(昭和17)年京都電燈株式会社の鉄道部門が独立し京福電気鉄道株式会社設立、同年京福電気鉄道株式会社が鞍馬電気鉄道株式会社を合併、1985(昭和60)年京福電気鉄道100%出資の叡山電鉄株式会社を設立、1986(昭和61)年叡山本線・鞍馬線が京福電気鉄道株式会社より分離し営業開始、1991(平成3)年京阪電気鉄道株式会社が京福電気鉄道株式会社より株式取得(京阪60%、京福40%)、2002(平成14)年京阪電気鉄道株式会社が京福電気鉄道株式会社より全株式取得、京阪の100%子会社になりました。



鉄道用地への立ち入りは違法ですから、電車に乗ってお楽しみください。普通運賃だけで乗車でき、特別料金は不要です。2017年11月26日(日)までは、平日も含め毎夜、日没から21:00頃まではライトアップされ、車内照明を消灯して徐行して通過します(徐行は日中もします)。

叡山電車では全国10種の交通系ICカード、Kitaca、Suica、TOICA、ICOCA、SUGOCA、PASMO、manaca、PiTaPa、はやかけん、nimocaが使えます。京阪電車との通しきっぷが京阪の自動券売機で発売されています。



自家用車の方はパーク&ライド http://kanko.city.kyoto.lg.jp/okoshiyasu/kashikoku.html することになりますが、始発駅の出町柳駅付近にある京都市営出町駐車場は料金設定がとても強気なので、阪神高速8号京都線下り鴨川西ランプを出て最初の信号「河原町十条」を左折してすぐの、タイムズ鴨川西ランプ駐車場 https://times-info.net/P26-kyoto/C107/park-detail-BUK0030245/ をおすすめします。

タイムズ鴨川西ランプ駐車場の出入口が面している十条通を東へ950m(徒歩約12分)の所にある京阪電車の鳥羽街道(とばかいどう)駅から出町柳駅(終点)まで乗ります。出町柳駅の改札は地下が京阪、地上が叡電です。

同駐車場から西へ400m(徒歩5分)の所には地下鉄十条(じゅうじょう)駅があるので、他も回るのにも便利です。

お帰りは駐車場を左折で出て、信号3つはそのまま直進、4つ目の信号「十条油小路」を左折したら一番右車線へ、上鳥羽ランプで阪神高速8号京都線へ入ってください。

パーク&ライドとは、自家用車は混雑する市街地や観光地には乗入れず高速道路出口付近など離れたところに駐車して公共交通に乗り換えることです。



叡山電車トップページ→https://eizandensha.co.jp/
全国登山鉄道‰(パーミル)会→http://www.nankaikoya.jp/event/permil/
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