mixiユーザー(id:26661862)

2017年11月11日07:27

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別に珍しい話でも何でもない

同様の違反は、間違いなくどこのメーカーでもやってる。

購買部門は常にコスト低減を目指して、部品の製造委託先や、時には購入品を
同等品に変更する等、様々な見直しを行っている。
それ自体は当然するべき事なのだけど、残念ながら購買部門はカタログや仕様書など
明文化された内容以上を理解する事は不可能で、時にはそれらを一切理解することなく
発注先に丸投げしてコストしか見ない。
そして彼らは、「製造先変更通知」の重要さを理解していない場合が殆ど。

実は技術者や技能者が明文化できる範囲は一部に過ぎない。
モノづくりにはそれ以外の情報、例えば製造元が独自に編み出した製造ノウハウ等も重要で、その手のノウハウは新しい委託先にはほぼ継承されない。
結果、製造先を変更した場合、かなりの確率で初期不良等の品質不具合が発生する。

とは言っても、確実に不具合が生じるわけでもないので、
「痛い目にあった事のない」購買部門から見れば、変更通知は必要性を感じない面倒な仕事にしか思えない。
故に、品質保証部門が変更を知るのは、大体品質不具合が表沙汰になった後。
(全ての発注を毎回チェックするほど品保は暇じゃない)

なので、過去この手のトラブルが発生した場合は、やらかした購買部門を
徹底的に教育したものだ。
具体的には、代替え品入手の為「元の製造元に頭を下げて依頼」させる。
「客先に説明・謝罪」をさせる等、この手の失敗がどのような影響を産むかを
身をもって体験させる事で、変更通知の重要性を理解させる。

・・・と社内を教育しても、カタログ品購入先もまた勝手に製造工程の変更をしては
初期不良を作りこんでくるので、中々厄介な話です。

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■シチズン子会社、製造地を不正表示 携帯電話の電子部品
(朝日新聞デジタル - 11月10日 20:28)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4853966

 シチズン時計は10日、携帯電話などに使う電子部品を、実際とは異なる工場でつくったとするラベルを貼って出荷していたと発表した。不正行為とみなして弁護士らでつくる第三者委員会を設置し、詳しい事実や原因を調べる。

 問題があったのは、子会社「シチズン電子」と、その子会社の製品。製造拠点を福島県、山梨県、中国の計3カ所に変更したのに、2011〜17年に変更前の工場でつくったことを示すラベルを貼っていた。一部の取引先には、製造拠点の変更の承認を得る手続きも怠っていた。シチズンは「品質面で問題は生じていない」(広報)としている。

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