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2017年09月28日20:14

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あやしい絵☆名画の怪イベントにて大塚国際美術館再びin徳島県鳴門市PART1☆彡

1年2か月ぶりにして陶板焼のレプリカ美術館へ!
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1954111660&owner_id=10363401

中野京子さんの「怖い絵」シリーズがベストセラーになっていますが、今回「大塚国際美術館」でも「名画の怪」と銘打って「あやしい絵」をピックアップしているんです。


雨がシトシト降る中、11時半に美術館専用駐車場に到着。
11時40分に美術館へ!
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入館料は相変わらずの大人3240円税込。
やや高く感じますが、贋作ながら世界25か国190余の美術館が所蔵する古代壁画から現代絵画まで原寸大で1000点余のボリュームは圧巻です。
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ガイドツアーもあるようですが、今回はミュージアムショップにて500円で借りられる音声ガイドを持参してじっくり作品を見ていきたいと思います。
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使い方を確認して出発!(今回の大塚国際美術館日記では前回とあまりダブらないよう作品のピックアップ、説明に努めます。)
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B3F古代と中世のフロア。
まずはフェルメール、ヤン。
ルーベンス、レンブラントと並び、17世紀のオランダ美術を代表する画家です。
感覚的に有名なのは「真珠の耳飾りの少女」でしょうが、今回は「牛乳を注ぐ女」(1658〜1660年頃)。
音声ガイドでの解説では「デルフトの眺望」「真珠の耳飾りの少女」とともにフェルメールの最も著名な作品の一つ。左から光が差す室内に立つ女性というテーマはおなじみのものだが、働く女中を単独で表したものはこれ1点のみ。モデルについては、フェルメールの義母の元で働いていたメイドとも言われているが、定かではないとのこと。
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環境展示「聖マルタン聖堂壁画」(12世紀前半)。
「フランスのパリから300kmほど南にある小さな村ノアン=ヴィック村に建っている聖堂を再現しています。テーマは「最後の審判」に基づくもので壁画から受ける印象もキリスト教色バリバリと言った様子です。12世紀前半の作品。」
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環境展示「鳥占い師の墓」(前520年頃)。
このお墓があるタルクィニアはローマから海岸沿いのルートを北(ピサ)方面に向かって約100km位の位置にあります。
「奥の正面に描かれた二人の人物。1878年の発見当時、この二人のポーズは鳥占いを行っているものと解釈され、鳥占い師の墓と名づけられました。しかし、その後の研究でこのポーズは墓に葬られた人の死を嘆き哀しんでいる様子だという解釈に変わり、中央に描かれた赤い扉はその向こうの黄泉の国とこちら側の現世との境を示すものとされています。簡素な扉の絵ですが、生と死を象徴的に表しているということは、現代を生きる私にも強く伝わってきます。」(音声ガイドより)
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B3F古代エリア。
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「アレクサンダー・モザイク」(前100年頃)。
「アレキサンダー大王とペルシアの最後の王ダレイオス3世の戦闘場面。漆喰の壁ではなく、石を使ったモザイクであったため後世までその姿を残すことができました。紀元前300年頃の原画を忠実にモザイクに写したこの作品は1人の職人がつくると、およそ20年もかかるといわれるほどの大きさと緻密さを備えた労作。中央にはアレキサンダー大王(左)ではなく、戦いに敗れたダレイオス3世が描かれています。敗者の哀れみ、複雑な心理状況が描かれており、劇的な構成法を見事に伝えています。」(音声ガイドより)
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「ペルセウスとアンドロメダ」(70年頃)。
エチオペアの王妃カシオペアが 自分の娘アンドロメダを自慢した為に海神ポセイドンの怒りをさそい、その結果、アンドロメダを海の怪獣に捧げざるを得なくなった。そこにメデューサを退治したペルセウスが直接見ると石になってしまうというメデューサの顔を持って現れ、アンドロメダを妻にするという条件でペルセウスは怪獣と戦う。そうしてメデューサの顔を向けて、怪獣を石にしてしまい、アンドロメダを救出した場面を絵にしたもの。光と色彩の効果に優れ、ヘレニズム絵画の特徴を浮き彫りにするものとして評価されています。ポンペイ出土。」
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「パン屋の夫妻」(60〜79年頃)。
「未だ考古学者が探索中であるが、現在ではパン屋ではなく、弁護士夫妻の肖像と考えられている。生真面目風な夫とペンを持って顎に当てている妻。どこか遠くを見ているようである。」
二人の目線のずれが夫婦間の心が通い合っていないような、どことなく寂しさを感じさせる作品です。ポンペイ出土。
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B3F中世エリア。キリスト教美術の時代。
「善き羊飼い」(450年頃)。
「羊飼いは霊の導き手あるいは最後の救い主としてのキリストを表しています。西ローマ皇帝コンスタンティウス3世妃ガラ・プラキディア廟堂を飾るビサンティン初期のすぐれたモザイク装飾です。」
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B2Fルネッサンスとバロックのフロア。
ここで昼飯にこのフロアにあるカフェと思いましたが、1Fレストランのガーデンにあった「怪がらランチ」を思い出してそちらで小休止とします。
時間は13時前となっていましたが、まだまだ満席に近い状態。
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注文はもちろんイベント期間限定の怪がらランチ(1000円税込)。貝殻のお皿にかけているようで来たメニューもパンとスープ付きと言うお洒落なものでした。
ライムは目玉に見立てておりカレー風味のチキンと彩りよい野菜が見た目にも味にも相性ばっちりでした。
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さて、B2Fに戻って鑑賞再開。
ここから、いよいよイベントの怪ロード出現です。足跡をたどると「あやしい絵」に辿り着くそうですが、一般の絵もピックアップしながら挟み込んでいきますね!
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ルネッサンスではキリストの受胎告知の絵が目立ちますが・・・
まずはフラ・アンジェリコ「受胎告知」(1400〜1455年頃)。
「国際ゴシック様式的な豪華で優美な特徴と鮮やかで輝きに満ちた色彩による画家独自の敬虔で高潔な人物描写が秀逸な本作の主題は大天使ガブリエルによる聖母マリアへの聖胎の告知を描いた≪受胎告知≫でフラ・アンジェリコは生涯のうちに幾度も本主題を描いているが、最近、修復作業が完了した本作はその最高傑作として名高い。」
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ラファエッロ「アテネの学堂」(1509〜1510年頃)。
「プラトン、アリストテレス、ソクラテス、ピタゴラスなど古代ギリシャの偉人・哲学者を一面に集約し、人類の英知を壮大に表現したヴァティカン芸術の中でも屈指の名作」。
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ジョルジョーネ「嵐(ラ・テンペスタ)」(1505〜1507年頃)。
「主題についてさまざまな説が唱えられている本作。一例をあげると、この母子像の解釈だけで、羊飼いの妻、イオ(ギリシャ神話に登場するゼウスの妃ヘラの女神官。)、エヴァ(最初の人間アダムの妻)、娼婦などの解釈が挙げられている。X線撮影での検査の結果、当初は画面中左図の場所には水浴する二人の女性が描かれていたことが判明し、本作の解釈をより難解にさせることとなった。」
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では、あやしい絵エントリー1番。(頭に●印で表記)
●コレッジョ「ユピテルとイオ」(1532年頃)。
「愛する女性を追いかけるために様々な姿に変身した全知全能の神ユピテル(ゼウス)。ここでは雲に姿を変えてしまった。大きな手、浮き上がった顔が君にも見えるかい?」(名画の怪コメントより)。
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ブロンズィーノ、アーニョロ「愛と時間の寓話」(1540〜1545年頃)。
「画面中央には美と愛の女神である天上のヴィーナスとその息子で愛の神エロス(キューピッド)の全身像が描かれている。この口づけを交わすヴィーナスとキューピッドが見せる冷艶な表情と不気味な程にエロティックな白い肌の表現はブロンズィーノの際立った個性のひとつである。
一方、画面右上には右肩の上に砂時計を乗せていることから、時司の寓意とされる鮮やかな青布を広げる≪時の翁≫が配されており、≪真理≫と共に青布を広げる≪時の翁≫は本作の真意をまざまざと暴き示す存在として描かれている。右方を見つめる力強い眼差しと、筋骨隆々に描かれる身体の表現は、画家の極めて卓越した技量の表れでもある。
また画面右下部、ヴィーナスの足元には≪偽り≫の寓意とされる二つの仮面が描かれており、この美と愛の女神である天上のヴィーナスと、快楽を示す男児の足元に置かれた二つの仮面は、愛と快楽に潜む≪偽り≫を示すとされている。」
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あやしい絵エントリー2番。
●クナラッハ、ルーカス「回春の泉」(1546年)。
「画面左は若返りを願う老人たち。泉に入って、さあ!出てくると・・・あっという間に若返り!!こんな泉があったら入りたい。不思議なほど効果てきめん。」(名画の怪コメントより)。ピントがずれているし、もっと寄って撮ればよかった・・・。
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続いて、あやしい絵エントリー3番。
●カロン、アントワーズ「アモルの行進」(1566年頃)。
「不思議・・・これが葬列!?喪服代わりと思われる黒い頭巾を被ったアモル(キューピッド)たちは儀式用ののぼりや松明を掲げ持ちながら行進をして神殿へ。すべて子どもというのが異色。なぜか楽しげなアモルの表情にも注目。」(名画の怪コメントより)。これももっと寄って撮れば表情がよく分かったのになぁ・・・。
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まだまだ続く、あやしい絵エントリー4番。
●ボス、ヒエロニムス「快楽の園」(1505〜1516年頃)。
「性的な秘儀を重視するアダム主義など異端的な作品であるとするか人間の愚行と罪の告発や断罪を目的とした作品であるとするか今も作品の解釈が議論され続けている後期ゴシックを代表する作品。
16世紀のスペイン国王フェリペ2世によりコレクションされた本作には閉扉時に旧約聖書において父なる神が世界を創造する場面≪天地創造≫の一場面が・・・
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開扉時には伝統的に左扉部分となる≪天国≫にはアダムとエヴァによる原罪が、中央には淫欲の罪を表すとされる≪現世≫が、右扉部分となる≪地獄≫には淫欲の罪を犯し肉欲に支配され人間が堕落する様子が描かれているとされている。」
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地獄にズーム。
「淫欲の罪を犯し肉欲に支配され人間が堕落する様子、『音楽地獄』が描かれている。」
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現世ではどうか・・・
「『快楽の園』は一糸纏わぬ男女の入り乱れる姿から、≪淫欲≫の罪を表していると推測されている。」
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最後に天国では・・・
「アダムとエヴァによる原罪を表すと言われている。」
解説を見るまでもなく、異形のものが跋扈するそんな、あやしい絵の集大成と言うべき作品なのは間違いないですね!!
次は映画「ダ・ビンチ・コード」でも有名なレオナルド・ダ・ビンチ「最後の晩餐」(1495〜1498)。
「描かれているのは、キリスト教の聖書に登場するイエス・キリストの最後の日に登場する最後の晩餐の情景。ヨハネによる福音書13章21節より、キリストが12弟子の中の一人が私を裏切ると予言した場面。
ほとんどの作品が未完とも言われるダヴィンチの絵画の中で、数少ない完成した作品の一つであるが、最も損傷が激しい絵画としても知られている。」
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実はこの壁画、1977年から1999年まで22年間も修復に費やしており、現在がこちら↓
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陶板での贋作とは言え、修復前と修復後を見比べられるのは何だかんだ言っても世界で大塚国際美術館だけなんです。ある意味凄いですよね!

あやしい絵エントリー5番。
●ブリューゲル、ビーテル(父)「ネーデルランドのことわざ」(1559年)。
「ネーデルランドに伝わる“100ものことわざ”が描きこまれた教訓の世界。目を凝らして見てみよう!」(名画の怪コメントより)
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例えば画面のほぼ中央で夫に青いマントを着せかけている美しい女性は『夫に青いマントを着せる(夫をだます)妻』の象徴なのです。マントを着せると現実が見えなくなるという寓意なのですが、この場面からこの作品全体が『青いマント』とも呼ばれているのです。」
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あやしい絵エントリー6番。
●アルチンボルド、ジュゼッペ「水(四大元素)より」(1566年)左端。
「驚き!不思議な肖像画。鼻にはウツボ、口にはサメ、アザラシやタコ、カメまでいるんだ。顔のパーツは誰より多くて自慢なんだ。隣の3点の作品も見逃さないで!」(名画の怪コメントより)。
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あやしい絵エントリー7番。
ヴァザーリ、ジョルジョ「ペルセウスとアンドロメダ」(1570年頃)。
「見るものすべてを石にしてしまう恐ろしい怪物女メデューサ。最後はメデューサも石にされ、海水に浸かった首は流れた血からサンゴがあふれる。(画面右下)恐ろしい・・・そのサンゴを収穫する男女も。」(名画の怪コメントより)
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B2Fバロックはここから・・・
バロックは大建築の時代であるとともに絵画では巨匠の時代と言われています。
ラ・トゥール、ジョルジュ・ド「大工の聖ヨセフ」(1640年代初頭)。
「この『大工の聖ヨセフ』とはもちろんキリストの父ヨセフのこと。とすれば、右側の少女のような子どもは少年キリストであり、ヨセフが細工している角材は、やがてキリストが架けられる十字架を暗示しているに違いない。画面の大部分を占める漆黒の聞から、ろうそくの明かりが父子の姿を浮かび上がらせる。少年の無邪気そうな顔や炎にかざして赤く透けた無垢な手に比べ、わが子の将来を予感したのだろうか、ヨセフの深刻そうな額の披や力のこもった腕が対照的だ。世紀はマリア信仰に加えヨセフヘの信仰が高まり、年には聖ヨセフの日が制定された。」
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レンブラント・ファン・レイン「夜警」(1642年)。
「オランダ絵画黄金期の傑作。斜め上方からの光彩を用いるなど画家独自の光の描き方が最もよく示される作品のひとつとして広く認知されている。本来ならば少女には光は当たらないはずだが、レンブラントは現実感を無視し少女に光を当て画面に引き出したことで男性中心の画面構成に深みと緊張感を与えている。また本作は近年の修復作業によって昼を描いたものであることが判明し、画面を夜景に見せていた全体を覆う暗い黒色は画面上に塗られたニスが変色した為である。なお1980年代に本品が切り裂かれるという事件があるも、国の威信をかけ修復され、現在に至っている。」
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カラヴァッジョ「果物籠」(1596年)。
「若き修行時代の頃から写実的描写力を開花させていたカラヴァッジョの恐るべき才能を存分に示す本作は、それまで幾多の画家が描いてきた瑞々しく美しい果物の描写のみならず、枯れ朽ちる葉や腐敗する果実など、醜さや下劣とされる描写まで、徹底したリアリズムを以って現実を描いている。これは若きカラヴァッジョから晩年にまで生涯貫かれる写実による現実描写の表れであり、後世に多大な影響を与えることになる画家の類稀な才能を示す最良の作例のひとつである。」
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ホッペマ、メインデルト「ミッデルハルニスの並木道」(1689年)。
「遠近法的に構成された風景画として有名な作品である。ところで、絵画の需要や地位という観点でいえば、オランダを別にすれば(とくにフランスでは)最高級のジャンルが宗教画、次いで歴史画、肖像画、世俗画とランクが落ちていき、静物画や風景画は長い間、最下位ランクであった。というのも、キリスト教は自然界の背後に現実世界とは別の観念的世界が存在していて、現実の事物はそうした普遍的な観念の表象(目に見える形として現れたもの)にすぎないという思想を基本にしているからである。静物画や風景画が対象とするこうした現実の領域は卑しいものと見なされていたのである。それともう1つ、絵画技術の中で最も高級なものは人体の描写であって、この高度な技術を駆使してこそ、人間を主題とする高尚な意味内容をもつ画面が構成できるという考えもあった。風景画に対する興味や嗜好が高まっていくのは、19世紀頃からである。」
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ベラスケス、ディエーゴ「ラス・メニーナス(女官たち)」(1656年)。
「舞台はフェリペ4世のマドリード宮殿の大きな一室である。スペイン宮廷人(人物も特定されている)の様子をスナップ写真のごとく瞬間的に切り取って写し描いてみせたものである。
人物像のうち、幾人かはカンバスの中から鑑賞者の側に向かって注意を向け、残りの幾人かが互いに交流している。幼いマルガリータ王女を取り囲んでいるのはお付きの女官、待女、目付役、2人の小人と1匹の犬である。彼らの背後には、大きなカンバスに向かうベラスケス自身が描かれている。ベラスケスの視線は、絵の中の空間を超えて、絵の鑑賞者自身の立ち位置の方向に向けられている。背景には鏡がかかっていて、王と王妃の上半身が映っている。王と王妃は、絵の外、つまり鑑賞者の立ち位置と同じ場所に立っているように見える。」
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ハルス、フランス「養老院の女理事たち」(1664年頃)。
「本作はハールレムの養老院を運営する男性理事と女性理事たちの対をなす集団肖像画として制作された作品で左から会計士、理事長補佐、理事長、秘書、そして養老院の寮母と人物が配置されている。さまざま色を混ぜ作り出された十数種類の黒色を使用したモノクローム的な色彩描写や画面内を闊達に動くフランス・ハルス独特のタッチなども注目すべき点であるが、本作において最も特筆すべき点は画家の類稀な洞察眼と表現力による女理事たちの情感的描写にある。海洋貿易都市であったハールレムの中でも富裕層である、この裕福な理事たちの内面を追求し、荘厳的にも捉えることのできる深みに満ちた人物描写は当時よく描かれた流行的な集団肖像画としての枠を超え、フランス・ハルスが辿り着いた絵画表現の集大成として非常に高度な完成度を見せている」
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ここで小休止。
アートコスプレフェスもしていて女性がノリノリで着替えて撮影している場面にもしばしば出会います。
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さて、野外展示の「大睡蓮」を経由して昼時にスルーした「カフェ・ド・ジヴェルニー」へ!
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時間は、もう14時半で入館してから3時間も経ってる〜(゚Д゚;)
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注文はモネ「印象の日の出」をイメージしたクリームソーダ(650円税込)にします。
イチゴにぶどう二種が入っていて彩りもキレイ。喫茶店特有の懐かしい味わいも健在でした。
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さて、B1Fへ!
特別展示の「ゴヤの家」から参ります。
晩年を過ごしたマドリードの家の中の食堂を再現。
黒い絵と呼ばれる14枚の連作・・・あやしいムードがありますね・・・。
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ここから近代に入ります。
ヴァトー、アントワーヌ「シテール島への船出」(1717年)。
「海の泡から生まれた愛の女神ヴィーナスが流れ着いた伝説が残されることから独身者が巡礼をおこなえば必ず好伴侶が見つかるというギリシア近郊、地中海の島≪シテール島(キュテラ島)≫へ若い男女らが巡礼をおこない、そこから離島する情景が描かれているとされている。本作はロココの典雅さが最も表現された類稀な作品であると、印象派の巨匠クロード・モネやルノワール、近代彫刻の父オーギュスト・ロダンなど多くの画家や彫刻家が賛辞を贈っている。」
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久々に来ました!あやしい絵エントリー8番。
●フュースリー、ヨハン・ハインリヒ「真夏の夜の夢」。
「シェイクスピア喜劇の一場面。セリフに沿って描かれたのは主役(中央)の二人だけで残りの大半は画家の想像力の産物。左下には手を大きく広げた赤い目をした昆虫人間がいるぞ!昆虫を愛し過ぎた画家の世界が垣間見られる作品。」(名画の怪コメントより)
「夢魔」が有名ですよね〜。どちらにしても不気味な絵を描く方です。
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コロー、カミーユ「モルトフォンテーヌの思い出」(1864年)。
「画家がこの頃数多く制作した、名称に『想い出(思い出)』を付ける回顧的作品の中のひとつである。
中期から晩年までの約30年間に(画家の)内面を抒情詩的に映したかのような風景画を制作したコローの作品は当時、最も大衆に人気のあった絵画のひとつであり、本作はその中でも特に抒情的な雰囲気が強く、サロン出展時には大好評を博し、皇帝ナポレオン3世の命により国家が買い上げた作品としても知られている。
画面右側では若い女と子供らが、大地に咲く花や朽ちつつある痩せ衰えた木(宿木)を摘んでいる。一方、画面右側には一本の巨木が悠々と枝を広げる。コローが画業の後年に獲得した抑えられた色調による独特の色彩表現や、柔和な幻想性と即興性が混在する大気の描写、銀灰色を帯びた鈍色に輝く独自の光の表現は本作においてもその効果は如何なく発揮されており、観る者にある種の望郷心を抱かせる。また画面の左右で明確な造形的対比を示す本作の写真的な構図展開には、当時、知識人たちの間に浸透し始めたばかりの日本趣味(ジャポニズム)からの影響を指摘する研究者もいる。」
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あぁ・・・ここで10000文字越えの紙面切れ!
PART2に続く→http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1962885484&owner_id=10363401
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