■日馬富士が逆転V 最大3差ひっくり返す 大相撲秋場所
(朝日新聞デジタル - 09月24日 17:54)
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大相撲九月場所千秋楽、結びの3敗の大関豪栄道と4敗の横綱日馬富士との一番は、横綱が低い立ち合いで右前褌を取り、大関の腰を浮かせて寄り切りで圧倒、11勝4敗となり賜杯の行方は優勝決定戦へ。日馬富士は東支度部屋で弟弟子の十両の小兵照強を呼んで、低い当たりをシミュレーションしたミニぶつかり稽古で臨んだ決定戦。立ち合い横綱が低い当たりで豪栄道を電車道の寄り切りで一蹴、当日の本割りに続いて豪栄道に連勝して逆転の賜杯。状況は異なりますが、偶然にも十両の優勝争いで、本割りで単独トップの4敗だった琴勇輝を下して5敗を守った阿炎が4人による決定戦に臨み、勝ち上がって琴勇輝と対戦して引き落としに退けて逆転優勝したのとほぼ同じ展開になりました。
表彰式での優勝インタビューで日馬富士は「素直にうれしいです。今日の一番にすべてをかけて、全身全霊で相撲を取りました。」と語り、在位30場所で初めて経験した一人横綱について、「初めてのことなので、序盤は心技体が整わなくて、ただ前だけを見て頑張りました。下がるところはないので、頑張りました。余計なことは考えずに一番一番に集中していました。良い結果で終わって、本当に良かったです」と答えていましたね。
それにしても、11勝4敗での優勝は一場所15日制定着以降3例目(横綱の優勝は初)、加えて4つの金星供給での優勝は無論初、十二日目を終えた時点で星2つ差からの逆転は平成17年九月場所での第68代横綱朝青龍が琴欧州を逆転して以来4例目と、3横綱2大関を欠くこの九月場所を象徴する賜杯レースの決着と相成りました。一人横綱の重圧にもがき苦しんでいた日馬富士が、横綱の矜持で“有終の美”を飾った15日間となりましたね。
さて、今場所の三賞は、殊勲賞が日馬富士、豪栄道をともに下した貴景勝、敢闘賞が阿武咲と「今日勝つこと」と言う条件を千代大龍を速攻の押し出しで一蹴してクリアした新入幕の朝乃山、技能賞は嘉風が受賞。貴景勝は小結玉鷲を突き出して9勝目、敢闘賞の阿武咲は貴ノ岩を押し出して新入幕から3場所続けての10勝(一場所15日制定着以降初)で花を添え、朝乃山も10勝に乗せましたが、嘉風は御嶽海との関脇同士の一番で叩き込みに屈して場所を終えました。
その他。10勝5敗で4人による決定戦となった十両は、まず阿炎と誉富士、次に琴勇輝と安美錦が対戦、阿炎が立ち合い変化の叩き込みで勝ち、琴勇輝は安美錦を突き出して本割りと同じ決戦となり、阿炎優勝。7勝0敗で2人が進んだ三段目は西十八枚目の炎鵬(22歳、宮城野部屋)が東八十二枚目の満津田を押し出して優勝。炎鵬は五月場所の序ノ口、七月場所の序二段に続いて3場所連続の各段優勝となり、初土俵から続いている連勝を21(史上5位)に伸ばしました。
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