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2017年09月22日22:21

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"ALIEN" & "ALIENS"

 大正義メジャーなタイトルなのに、今さらいいやとばかり敬遠していた『エイリアン』でしたが、2日連続で放送していたので録画して一気見してみました。

 当然、すごくおもしろかったわけですけど、特に2があらためてすごいと思いました。
 ふつう、画期的な作品の続編というのは、前作をなぞらなければいけない以上、そこでなされたこれまでの映画の流れを変えるということはそもそも無理だし、しかし、観客のハードルは異様に上がっているので、これを満足させるのはほぼ不可能です。
 予算はどかんと増えるので、割愛したところを作りこめるようにはなりますけど、スケールアップを要求されて、それに応えると単に粗が目立ってしまったりもします。

 その点、このシリーズの2は1の設定をかなり厳密に継承しつつ、スケールアップを図り、さらに新たな構想・展開を映像化して、みごと前作に匹敵する作品に仕上げたと思います。キャメロンは『ターミネーター2』もそんな感じで傑作だったし、単純に映像作家として優れているだけでなく、映画の目利きとして作品のキモの部分をきちんと見抜き、それをどう展開させていけばいいのかわかってしまう人なんでしょうか。

 もっとも、BSデジタルのお昼の映画枠だったので、途中に通販のCMがばんばん入ってくるんですよ。なんとか追ってきたエイリアンを振り切ったと思ったら、逃げたところへ先回りされてました!なんて息詰まるシーンから一転、「これ一粒で14種類の栄養素が摂れるなんて、ウソみたい」とか、「もうしじみ習慣のない生活なんて考えられません」とか言われちゃいます。

 その都度、映画のテンションは台無しになりますから、厳格な映画ファンには、「それで『エイリアン』を見たなんて言うな!」とか、「そんなんじゃ、見ない方がマシだ!」とお叱りを受けるところでしょう。

 実際にその通りだと思いつつ、ここらへんの消息を説明するのは難しいのですが、映画のこの雑な扱われ方が、『エイリアン』を特に理由もなく避けてきた自分へのエクスキューズとして成立しているようで、なんとなく楽な気分になれたのも事実です。
 「なにを言っているのかわからん」と言われると、苦笑いでごまかすしかないわけですけど。

 あと、単純に屁垂れな自分としては、特に1の閉鎖環境で追い詰められていく感じだがダメで、青汁とか風吹ジュンの女性用ウィッグの通販CMが差し伸べてくれる救いの手に助けれられて、どうにか完走できたような次第です。


 でも、『エイリアン』を見るような人たちが、健康食品の通販に反応するのかと思ったのですけど、この映画って1979年なので、直撃世代はもうそうなりつつあるんですよね。
 時代劇なんかは、もっとずっと上の世代で、でも、「おはよう時代劇」枠が午前4時半からってのは、いくらなんでも早すぎだろって気がしますが。

 結局、なにが言いたいのかというと、思いついたことをだらだら書き並べてしまったせいで、そういうものを見失ったままこの日記も終わることにします。

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