最近毎日泳いでいる。近くの温水プール。このあたりは田舎なので、３０分くらい自転車で走り辿り着く。ありがちな感じなのだが、ゴミ処理場の近くにあり、その余熱を利用して沸かしているという温水。繰り返しになるが、さびしいロケーションで、処理場以外は田んぼしかない。泳ぐのは仕事終わりが多く、日もドップリとくれていることが多いのだが、地図上では遠くにあるはずの、打ちっ放しゴルフ場が、やたら近くに浮き上がって見える。そこそこ幅のある一級河川沿いにあり、その下流に自宅があるので、河岸土手のピークにあしらわれた細い道を行く。車は通行禁止の細い幅。ところどころ４桁の数字が白い塗料で塗りつけられている。通行のためというよりは、散歩したり、健康づくりのためハアハアいう...というのが主たる目的。健康を気遣う人々というのは概ね早く寝るからだらだろうか、街灯の類いは設置されず、というより、故意的に真っ暗にするように、木々が生い茂る。登っていくと、右手は土手、そして川、対岸は遙か彼方。左手は少し離れて道路やら住宅地などがあるはずだが、秋の帳のように深い木々に覆われている。もともと、そんな場所を走行するように想定されていない、自転車のライト（視界を確保するというより、他通行者、車輌に己の存在を知らせることを目的としている）、は弱く、視界はほぼゼロ。そして、時として道の傍らに、突然お地蔵さんや祠などが現れる。なかなかスリリングなシチュエーション。
視界がない道を走るというのは、その状況に身を置けばわかるのだが、相当に神経をすり減らす。その土手道を走りきると、ほっとする。その時の集中力といえば、孕ませてしまった箱入り女子の父親に謝罪している彼のごとくで、余計な感覚のすべてがクローズする。感覚を研ぎ澄ませて、捉えることができるだけの、世界に集中する。そしてそこからなにかしらを感じ取るための器官やらその機能やらというのを削ぎ落とす、宇宙には自分が見えない世界は存在しない的な強引さで。感覚機能への集中がたかまり、そこに使用する筋力（つまり目でいうところの、毛様体筋やら）がありえんくらい、力む。そして、辿り着いた目的地は、そこも闇のなかなのだが、闇なりに、あたりに広がる田園のだだっ広い空缶な感じにホット市、普段使わない筋肉を使った後のように、どっと疲れがでる。が、いい準備運動にはなる。
あと、最近腕立て１００回している。同贔屓目にみても、体の線が緩んでいる、同い年のシェフが、毎日やっているといいうのを聞いてしまい、「やってもその程度か」ということで、始めた。ちなみに彼は１日５０回。あんな感じになりたくない、ということもあり、その２倍することにした。とはいえ腕立て１００回というと、運動を生業にしている職業の人の鍛え方..という訳ではないが、そうでもないシロートがやっていると、「....てな風にやってんだよ」と公言されると、やや惹いてしまうレベル。それ以前に「人は空を飛べない」的、体力的にムリなので、起床直後、就寝直前、にやることにしている。その５０回も、２０回ずつ、適当なインターバルを挟み２セット、最後に１０回と分けてやっている。とはいえ、やり始めたことはは５回（なさけねえ）が限界だったので、すこしづつ回数を増やしていき、ようやく今のペースまであげた。寝る前、起きた後、寝つきは、ほぼ秒殺で一度寝たらまず起きないので、気持ち的には連続１００回やっている感じ。が、寝ている間だに回復しているので、体力的にオッケー。
さらに、「英語漬け」をやるために買ったニンテンドーDSで、いわゆる「あたまがよくなる」ソフトをやっている。ほぼ腕立て伏せの直後。記憶、知覚、数字、推測、言語の５つのカテゴリにおける、頭の回転をよくするというもの。各ジャンルのテストをやり、「ここがいいっすね」もしくは悪いねえ、と分析され、指定された特定カテゴリのトレーニングをさせられるというもの。そんなことにダレも興味がないだろうが、自分の場合、知覚と推測がよく、記憶と数字がダメ。さらに言語は最悪という案配。言葉を扱う仕事をしている自分としては、まるで上司から機械的に退職勧奨されているように辛いのだが、それでも努力のお陰で多少は良くなってきた。に、しては、お陰で仕事をスピーディーにこなせるようになれた、とか、物忘れが減ったり、迫り来る危機を事前に知覚、推測することができるようになった、という実利は実感として皆無。そんなことをいえば、腕立てスイミングも同様。まあ、息抜き...ってところですか。
�蠅い舛泙� 食品事業本部
開発部 営業開発課
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