長野県佐久の知り合いから、明日はお祭りの宵宮だという連絡をいただいた。
実は古代中世、一日の始まりは夕方で、夜は異界の住人である仏・神や怨霊・妖怪が活動する時間帯なので、お祭り仏神に祈るお祭り、異界に死人を送り出すお葬式などは夜の行事だった。 だから今の宵宮は、実はもともと本祭だったわけ。
クリスマスが12月25日なのに、皆がお祭りするのは前夜祭、クリスマス・イブだというのも同じ事情だ。ヨーロッパでも昔は夜から1日が始まっていたんだね。
ぼくらの感覚ではなかなかこういう事情を納得できないけど、時代や地域で一日や一年の始まりは現代でもまちまちだ。
身近なところでは欧米の大学暦は秋から始まる(10月から新学期)。
こういう話をしていると、学ぶって楽しいなぁと思うね。
※写真は百鬼夜行絵巻にみえる中世の妖怪、付喪神(九十九神)です。器物も九十九年経つと妖怪になるそうです。
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