mixiユーザー(id:26661862)

2017年08月09日19:12

110 view

JASRACと聞くと脊髄反射で反論する輩が多すぎる。

まず、「JASRACが著作権収入を還元していない」という意見を聴くが、
現実には第三者の会計監査を経た上での還元率を公表している。
その数値は年度越しの繰り越しを含むと「100%」を超えるときすらある。

なので、その手の主張をしたいのならば物証を添えて然るべき筋に告発するべき。
匿名で誹謗しているだけなら、加計学園問題等で騒いでいるマスゴミにも劣る。

その上で今回の処置。
本来有線放送のBGMを流している分には全く問題は無かった。
というのは、有線放送業者は著作権料を支払う事で公衆送信権を獲得する。
その時点で著作権絡みの手続きは完了し、配信されたプログラムをその場で聴く分には
誰がどの形で聴こうが問題とならない。
最終的に有線放送業者との契約料の形で店舗が負担するので筋が通る事になる。

ところが昨今、経費削減目的なのか契約を解除し
自前の音響機材で音楽CDを流す店舗が増えた。
言うまでもないが、市販の音楽CDを個人視聴目的以外で再生するのは違法。
ちゃんとCDにも明記されている。
ところが有線放送契約を解除しただけでは、その店舗がBGMを止めたのか、
営業自体を止めたのか、
・・・それとも違法演奏を行っているのかが判断できない。
そこで今回の通報制度となる、
BGM演奏をしている店舗が判れば、そこが有線放送契約を結んでいるか否かは
JASRAC自身で把握できる(有線放送業者から著作権料を受け取る過程で情報を得る)
つまり、BGMを流しているのに有線契約が無ければ告発対象である可能性が高い。
少なくとも全日本の店舗を一つ一つJASRAC職員がチェックし続けるよりは現実的。

これを批判する人たちは、著作権料還元の為に必要な行動を、現実的な
手法で行う事を批判する事に矛盾を覚えないのだろうか?

あと、著作権による締め付けが文化発展を妨げるという意見。
そもそも著作権法は「文化の発展を目的として権利者の権利を定めた」もの。
即ち著作権法の範囲での権利主張は文化発展を妨げないと認められている。
その権利の「最低ライン」は国際条約で定めれられており、各国に許されるのは
権利を強化する方向での修正のみ。
(なのでTPP交渉の際、米国との保護レベルの差が問題となった)

つまり著作権法の範囲での権利主張が文化発展を妨げると主張するならば、
少なくとも全世界を相手に論争できるだけの論拠を添える必要がある。
単なる個人的主観には全く価値がない。


----------------------------------------------------------------------
JASRACがテレビCM 「店舗でBGM利用には手続き必要」と呼び掛け
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=32&from=diary&id=4708093

 日本音楽著作権協会(JASRAC)は8月8日、市販のCDやネット配信された音源などJASRAC管理楽曲をBGMとして店舗で利用する場合、著作権の手続きが必要であることを周知するテレビCM「BGM手続き推進」編を、13日から北海道地区で、21日から四国地区でオンエアすると発表した。14日からWebサイトでも公開する。

【拡大画像や他の画像】

 CMではタレントの金子仁美さんが、「JASRACからのお願いです。お店でのBGM使用は著作権のお手続きが必要となります。お手数ですがJASRACまでお問い合わせ、お願いします」とアナウンス。「いい音楽をもっと。」というテロップを表示した後、「JASRAC」で検索するよう促す。「作詞者・作曲者などへの使用料の還元を通して、音楽文化の発展に寄与するというJASRACの信念を込めた」としている。長さは15秒。

 JASRACは7月、JASRACの管理楽曲の利用手続きをしないまま違法にBGMに利用しているとして、北海道札幌市の理容店と香川県高松市の飲食店に対し、管理楽曲の使用禁止と損害賠償を求めて提訴したと発表している。同様の提訴はこれが初という。

1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する