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2017年08月08日22:17

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北京再訪(3)

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最後に訪れたのは2000年頃である。その後、東京から20数年遅れのソウルに次いで、40年遅れで開かれた北京五輪。確かに二廻り遅れて走るランナーに違いなかったが、途中で栄養補給をしながら筋肉もつけて、スピードを上げているマラソンランナーのようなそんな北京の印象である。

その後、高速鉄道を開業し、当初の考えられないような事故(温州にて)も乗り越え、全国に鉄道網を拡張し、今や20,000Kmを超すと言われている。(日本は総距離、約3000km)

他方政治の世界では経済大国をベースに覇を唱えようと努力を重ねつつある。そこでアメリカとの軋轢も生じ、その忠実なしもべたる日本とも大いに摩擦を生じてきた。尖閣諸島での一触即発の危機、南シナ海での強引な国境線の拡張などから反日暴動にまで至ったのはついこの間である。巷間耳にするのは、嫌中の民衆の声ばかりで、旅行する人も随分減って来たと言われている。産業界も中国の工場をたたんで、南へ活路を見出そうとする企業が後を絶たないとも言われている。

私の中国に対する思いは、今回の旅の間でも大いに揺れた。ただ今回の旅の期間中に現実に吸った北京の空気は、よくもなく悪くもなかった。晴天に恵まれ、噂に聞いていた暑い北京の夏であった。私が最も気にしていた大気汚染については正直、かけらも感じられなかった。

今回の旅を支えてくれた現地ガイドは何さんという、河北省生まれの、大学で日本語を専攻したアラフォーの好青年だったが、彼に北京を旅するベストシーズンを聞いてみた。即座に答えてくれたのは、春と秋ということだった。

私の北京再訪における気分は、揺れる思いの中でも概ね良好、ポジティブに始まり、推移したのであるが。。。
(つづく)


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