職業による差別

昨日のこと、美容整形で有名な高須院長が
民主党の大西健介を名誉毀損で訴訟を起こした。
大西健介は高須クリニックをはじめとした
保険適用外の美容整形外科医院がCMなどで消費者を騙し
ているのは問題であると議会で言っていた。

確かに、技術が未熟なクリニックがあって
そこで整形手術に失敗した患者さんというのは
かなりたくさんいるかと思われる。
が、私の認識ではテレビCMを流している美容整形外科は
大手も大手で実績と歴史が伴っている病院がほとんどだと思う。
その筆頭が高須クリニックである。
高須クリニックの料金表は素人目の私からすれば
高いのではあるがそこは美容整形外科はお金がかかるものと
割り切っている人にとっては許容内の値段ではないかと思う。
さらに言えば、高須クリニックが医療ミスを犯したという話も
聞いたことがない。

高須院長が怒ったのは、偏見が根強い整形手術という
分野を日本で広めて人生をかけて育てた病院を
何も知らない国会議員に一方的にブラックであると
レッテルを貼られることが許せなかったのだろうと思う。

この裁判の特集組んでいたテレビ番組の
コメンテーターまで、高須クリニックは悪徳病院だから裁判に負ける
と公言してしまったのはやはりそういう整形手術を行う
病院に対する偏見のような気がする。
つまり、彼らは保険適用外の手術で人の生命に関係ない医療を
施す医者をヤブと一括りにとらえているのである。

なんとなく、こうした一方的な職業への偏見って
未だにあるような気がする。
水商売なんかしている人なんてもろにうけると思うし
けれど、アーティスト系のしごとをしている人に対しても
結構そうした差別ってある。

例えば漫画でもBLやロリコンものを描いている
となればこいつ危ないやつみたいな差別をされる。
それでお金を稼いでいたとしても、そんなのは職業ではなく
それで稼いだ金は汚い金だとか。

未だにこうした職業に対して差別して
根拠のない悪のレッテルを貼り付けるやつが
政治家やコメンテーターなんかに跋扈しているのが
正直オドロキである。