こんばんは、月影TAKAです。
昨日の段階でタムタム神戸店の店舗コースの考察をやっていたので、今回は「立体コースでのジャンプ」について現段階の知識でまとめてみようと思います。
今の私の知識では「今の立体コースの3種の神器は マスダンパー・アンダープレート・スポンジブレーキだ」という考え方ですね。
本来なら「アンダープレートとスポンジブレーキは一括りにされて、タイヤ厚みが来る」所ですが、実際に走らせてみると「旧小径タイヤや大径タイヤでもセッティングを合わせたら立体コースで走破できる」という結論に至るため「タイヤ厚みは追加要素に過ぎない」という結果になっています。
話は戻しますが、一見すると「旧フラットマシンと現立体マシンの違いはマスダンパーぐらいしか見当たらないのでマスダンパーが攻略の鍵」としてめちゃくちゃマスダンパーを重たくして走らせようとしますね(私も初期の頃に走らせた頃はこんな感じでしたね)。
しかし、そういう改造を実際にやっていた側としては「これは明らかに違う」と即行に感じましたね。
まず、「マスダンパー=衝撃を肩代わりするための部品」であって「マシンを重たくして重量でスロープを早い目に落とす改造パーツ」ではない為ですね。
当然ですが「重いマスダンパーを大量に装備する=重量による衝撃力も当然増加するし、車体が重たくなればモーターのトルクも運動エネルギーとして消費して結果として遅くなる」という結果になります。
そのため、本来なら「軽いマスダンパー」の方がマシンのパーツの寿命を考慮すれば理想的なマスダンパーとなりますね。
しかし、「マスダンパーが軽すぎると衝撃譲渡効果は発揮しきれずにマシンが跳ねる」として走破性も低下しますね。
では「マスダンパーを軽くするのは分かったけど、軽いマスダンやったらマシンが跳ぶやんけ、どうすんねん(怒)」と疑問を持つユーザーがいた場合、次に「アンダープレート+スポンジブレーキ」の効果となります。
簡単に言えば「勢いをつけた状態でスロープを飛ぶから高く上がってマシンがコースに入らない」のなら「スロープやテーブル下りでアンダープレートやスポンジブレーキを効かせる走り」に変えれば、マスダンパーの負担も軽減されるし、「スロープ入口でアンダープレートがぶつかる」「テーブル下りでスポンジブレーキを擦る」場合、マスダンパーは少なからず衝撃力を軽減しようとします。
つまり、マシンが段差や地面に擦る事でマスダンパーの効果を発揮するうえにブレーキの減速効果によって走破性を上げる事ができます。
しかし、ここでも疑問が残ります。
「スロープで低く飛ばす」事をテーマにした場合、「アンダープレート+スポンジブレーキの減速効果」だけでは低く飛んで早く地面に戻る現象に説明が付きません。
もっと言えば「STDマスダンパー・フロント提灯・東北ダンパー」の効果では「それぞれでジャンプの姿勢が異なる」という結果となりました。
おそらくですが「衝撃譲渡ポイント」にも違いがあるのではないかと感じました。
STDマスダンパー⇒サイドとリアに装着。いわゆる「STDマスダン配置」と呼ばれる奴です。このレイアウトではバランスの良い姿勢になるものの、ジャンプの高度は結構ブレーキを低くしても高くジャンプします(ジャンプが高いというより「ジャンプの滞空時間が長い」という状態です)。
フロント提灯⇒ブラックエアロアバンテに装着している奴。リアにSTDマスダンパーを装備。このレイアウトでは主に「前のめり姿勢」になりやすい。地面に戻る時間もこのマシンが比較的早い。スポンジブレーキのセッティングは他のSTDマスダン改造と大して変わらない(むしろフロントにスポンジブレーキが無くアンダープレートのみなので勢いを殺していない気がする)。
東北ダンパー⇒初作を含めて「ケツ下がり姿勢」が多い。リアに東北ダンパーを装着してサイドはSTDマスダンの方式。フロント提灯ほどではないが、この仕様もジャンプ後の着地が早いのが特徴。ブレーキセッティングも上記のマシン達と大して変わらない。
となり、「ブレーキセッティングが大して変わらないのにマスダンユニット改造の違いでジャンプの姿勢も滞空時間も全く異なる」という結果となりました。
この時点で私の理論には「2つの解答」が思い浮かんでいます。
それぞれを書くなら
1,従来通り「提灯や東北ダンパーはジャンプ中にマシンを叩いている」という理論。昔はこれを信望していたが、最近は微妙に異なってきている。理由は「マスダンパーに衝撃を譲渡すれば衝撃力の影響を抑えて早い段階で戻る」法則を「東北ヒクオ」に教えてもらったのと同時に、「スピンコブラで採用していたフロント提灯で、提灯のバウンドによってジャンプ中に早い段階でマシンを地面に戻す現象を実際に確認している」為である。おそらくどっちもある。しかし、最近の私は後者の理論よりも、前者の「衝撃譲渡」の方が本来の対策ではないかと覆う。
2.上で一部語ったけど「衝撃譲渡」の考え。これは「使い方にコツがある」ため、法則さえ知ってしまえば「理論と実証」は簡単である。実はマスダンパーは「取付け位置が基点になる」という法則が存在する。「どういう事か?」というと、提灯は「フロントタイヤ付近に長ねじを取り付けている為、シャーシから衝撃が伝わる際はその長ねじを伝って衝撃を伝達する」となってヒクオや提灯も真中にマスダンパーを配置しているように見えて実は「タイヤ付近にユニットを配置している」という事ではないかと思う。
逆に東北ダンパーが効果があるのもこの理論の応用です。「ステー取付け位置にそのまま東北ダンパーを通す=リアタイヤに近い位置にマスダンパーを配置している」のと同じだと思います。
昔、アストラルスターのボディーだった頃にボールリンクマスダンパーの改造で「ストロークが短いボールリンクマスダン」を作ったことがあるけど、取付け位置がSTDマスダンのリアステーの取付け位置と同じだったため、リアタイヤの衝撃譲渡にはかなり距離があって性能もそんなに発揮していませんでした。
ここから、「マスダンパーはタイヤのに近い位置に取付け部を設けたら性能を発揮するのではないか」と考えています。
おそらく「走行性能を大幅に向上させる」のは2.の考え方ですね。1.はあくまで「ジャンプ中に提灯をぶつけて勢いを殺す」やり方であり、マシンに負担がかかります。
対して、2.は「かかる衝撃をマスダンパーに抱えられるだけ思いっきり肩代わりさせる」発想であるため、「衝撃分散」という考えではこっちの方がマシンにも優しいです。
ただし、あくまで「衝撃を伝達できる機構」が無ければ成立しませんね。
私が現在のブラックエアロアバンテの取付け部に「ソフトスプリング」ではなく「直にガチ当て」しているのは、これが原因ですね。
そもそも、考えてみてください。
前の仕様は「下に受けプレートを用意する」として実際に提灯の衝撃を譲渡して分散していたのはそのプレートが関わっていました。
しかし、現在ではそのプレートを抜いてソフトスプリングとポリカボディーにぶつけた場合、衝撃譲渡の基点としては場所を失って姿勢が安定しないと思います。そのため、「硬い芯」として取付け部に機構を設けないでガチ当たりさせることで「衝撃を譲渡させるポイント」を受けプレートから取付け部に変更したんですね。
そのため、「フロント提灯」とは言っても実質は「東北ダンパー」の技術流用で完成させた物となります。
「東北ダンパーの方が機構や効果として経験とノウハウがある」として、基本的に提灯にもその機構を流用した感じですね。
で、昔と今では「昔はかかる衝撃をマシンに直接戻して勢いで戻していた反面、駆動系にも衝撃が貫通して再加速が遅かった」のに対して、「今はかかる衝撃をマスダンパーに譲渡させて逃すようにして、東北ダンパーや提灯のスイング機構を流用して衝撃分散させて衝撃力が駆動系まで貫通するのを防ぐようにしたため再加速が改善された」となります。
まあ、これでも「再加速がマシになった」だけで「最高速がぶっちぎりで上がった」わけではありません。
でも、STD改造マシンではこれが普通だと思います。
確かに「ガチ勢が速度差で言いがかりをつけるの意腹が立つ。言葉にしてなくてもそういう行動をとられることを快く思わない」事はあります。しかし、それ以上に「これはアカンやろ」と考えるのは「フラットマシンを最高速セッティングで立体コースで走らせる」挑戦したり、「おんぼろになったノーマルマシンを裏返しに走らせてバリケード代わりにする」迷惑行為ですね(主に小学生の悪戯で多い事ですね)。
まず、前者にかんしては「いくらノーマルマシンのノーマルモーター仕様が立体コースで走れるとしても、HD3やPD・SD仕様で立体仕様の3種の神器が装備されていないマシンではマシンがコースアウトしやすいどころか、下手をすればミニ四駆砲弾と化してコースを壊す危険性が本当にある」として「立体コース用に適応していないマシンで無茶ぶり改造して走らせないでほしい」とも思っています。
そもそも、何故タミヤ公式が「マスダンパー・アンダープレート・スポンジブレーキ」をGUPとして発売してくれているかとすれば「立体コースで走らせて楽しむため」であって、逆に言えば「正攻法でやればそれらのパーツが無いと攻略できない」と言われているのと同じです。
なので、無理せずにチューンモーターと3種の神器を組み合わせる所からやるのが理想ですね。
2つ目は言うまでも無く「迷惑なうえにミニ四駆に対する愛を感じない」点でミニ四レーサーとして恥ずべき行為ですね。
そもそも、店舗コースとは「皆が使う公共の場でのミニ四駆コース」となるため、本来な迷惑行為に走ること自体がNGとなります。
まあ、話が脱線しましたが「ジャンプにも調整方法がある」という事を今回まとめてみました。
今日はこんな感じです。
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