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2017年07月09日20:15

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ヒコタンに捧げる作詞 47

       織り姫に見えた



    夏休み はじまった
    ばかりじゃないのと
    あの人がそういって
    ボクを見上げれば
    涼風が走るから
    吊りしのぶ鳴って
    言いかけたひと言も
    切り出せないまま、、
    バイトがあるとか
    ゼミ旅行とか
    言い訳ぜりふの数々は
    そろえていたけれど
    あの人の顔
    ボクの心を悩ませて
    そう言えば
    明後日は
    七夕まつりと
    つぶやいたあの人が
    織り姫に見えた、、、





    あの人の隣には
    兄さんが座り
    団欒の夜もふけて
    酔いがまわるころ
    姪たちははしゃぎつつ
    ボクにまといつく
    この次は年末と
    約束かわした、、
    父さん母さん 
    白髪もふえて
    あしたは何時と聞くけれど
    送らないでくれ
    あの人の顔
    ボクの心を痛くする
    新しい
    浴衣さえ
    袖も通さない
    目に見えぬ天の川
    流れているから、、、
    






     荷造りできたと
     振り向いた時
     ふとした仕草が兄弟と
     クスリと笑った
     あの人の顔
     ボクの心を追いつめて
     来年の
     七夕は
     一緒に見たいと
     つぶやいたあの人が
     織り姫に見えた、、、







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