梅雨温泉

場所によるのだが、高い所で３５度近い気温だったらしい。７月の初旬というのはこんなに厚かったろうか。思い出してみるが思い出せない。そういえば連休明け、５月中旬にもうだる日があったのだが、そのときの感覚すらもすでに思い出せなくなっている。記憶力が減退しているからか、今が暑すぎて過去にまで気が回らないからか。しかしまだ梅雨も明けぬというのに、暑すぎる。

しかも今日は雨すら降るらしい。というかもう降り始めている。駅までの道のりが憂鬱。そして１日中傘をぶら下げて歩かねばならないというのも面倒くさい。そのうえ、気温が低いかというとそういうわけでもないらしい。都内近郊の最高気温３２度。湿度が高いので不快指数もたけなわなのだろう。

こんな日は、仕事なんかサボって特急あずさか、ロマンスカーなんかに乗って、曇天の下、素っ裸になって露天風呂に浸かっていたいものだ。豪奢な料理もつれだってくなまめかしい女子なんかもいらないから、ひたすら湯船に浸かっていたい。

温泉といえば冬。一般的にはその季節が赴き深いとされるのだが、意外と開放感がスパーク酢する夏もいいもんだし、個人的には梅雨もいい。露天風呂に雨というのは、まことに雰囲気がでる。加えてやはりその雨というと、秋より、梅雨の方がいい。はじける夏を前にじらされている感があることやら、周りに彩があふれ目移りしてしまう秋にくらべ、浸かっていること自体に集中できる。マジでサボるか....
.