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2017年06月11日13:29

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ダッチワイフとSex dollについての薀蓄

つい何日か前に米国のテレビドラマを見ていたときに突如としてダッチワイフが登場した。それは数体並べられている5秒程度の場面であったが、このドラマはエロっぽさとは無縁なものなので唐突の感がした。
そのため、これは番組の中に商品を組み込んで見せる広告のいち形態だろうと直ぐに思い当たったが、出演者が「セックスドール」と発声しているにも関わらず、ダッチワイフではなく「ラブドール」という字幕になっていたのに注意を引きつけられた。

ダッチワイフとは「オランダ人の妻」の意味であるが、日本版ウィキペディアにはダッチワイフについて以下の説明がある。
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英語の Dutch wife(字義的には「オランダ人の妻」の意)は、アジアで使われている、竹や籐で編まれた筒状の抱き枕(竹夫人)を指す。ランダムハウスによれば、語の起源は1875〜80年頃という。その理由は、本国に妻を残してオランダ領インドネシアで取引していたオランダ人商人の境遇に由来すると想像される。
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それに対して英語版ウィキペディアでの「Sex doll」についての説明は以下である。
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最初のセックスの人形のいくつかは、長い航海中に海で孤立する17世紀のオランダの船員によって考案されました。 フランス人が航海船、スペイン人をダマデビジェと呼ぶこれらのオナニー型人形は、縫製された布や古着で作られており、今日のセックス人形の前身であった。 オランダ人は、Rangaku時代にこれらの人形の一部を日本人に売っていましたが、オランダ人の妻という言葉は、日本ではまだセックスドールを指す用語として使われています。
(グーグル訳)
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つまりは長い航海における船上でのオナニー人形として作成され、それがオランダ人を通じて日本にもたらされたということのようである。

日本においてダッチワイフが作られるようになったのはいつごろかは不明であるものの、第一次南極観測隊を経て、ダッチワイフ・ムーブが生じ、売り出されるようになったようである。資料によれば
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昭和三十一年(1956年)十一月八日、日本初の南極観測隊が出発した。越冬隊員の平均年齢は三十七歳であったが、その間の性欲処理方法が問題になった。そこで考えられたのがダッチワイフである。
このダッチワイフは銀座のデパートの和服売り場にあったマネキン人形を改良したもので、目元ぱっちり、あだっぽい絹の紅絹の長襦袢にレーヨンの着物を纏っていた。

だが、このダッチワイフ、南極では一回も使用されなかったという。「業者が、足の位置がとても面倒だから、大腿部から切断しましたと言ってきた。このため、まことに気持ち悪い形となった。(南極越冬日記)」このため敬遠されたのである。

ところが、ダッチワイフが南極観測隊に同行したというニュースは、性具愛好家を大いに発奮させることとなった。
南極観測隊以後、ダッチワイフの研究は急速に進み、昭和三十五、六年には等身大、眉毛以外は頭髪から陰毛まで全部本物というのが登場した。皮膚はビニールの内側にスポンジを八ミリの厚さに詰めたもので、その中に電流を通じて三十七、八度の暖かさを保つことができた。女性自身はゴムで作られていたが、本物そっくり。オナニーで汚した際には取り外して洗濯することも可能だったという。
一体六十〜八十万円。まもなく、頭の部分に女性のすすり泣きや、よがり声を入れたテープを組み込んだ精巧品も作られたが、これは百万円以上だった。
(「出典:昭和性相史」、より要約)
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しかし当時において、このような高価なダッチワイフを買える人は一部の人であっただろう。そこで一般向けにもっと安価なダッチワイフが作られて販売されることとなった。それはビニールでできた人形の袋に空気を入れて膨らます方式で、股間に相当する部分に凹みが設けられいた。
そして「南極1号」とか「南極2号」といった商品名にされ「南極観測隊が使用したものと同じ」だとするキャッチフレーズのものもあったようである。

今で言うソープランドは、かっては「トルコ風呂(トルコ)」と呼び習わされていた。それがトルコ国から苦情が来たためにソープランドと呼び替えようとなり今に至っているが、ダッチワイフという呼び名にオランダから苦情が寄せられたという話はきいたことはない。
そのためにダッチワイフという言葉は今でも使われているわけだが、一部においてはラブドール呼ばれることになったようである。これは片端者を「障害者」と呼び変えが行われるようになったのと同様にして、以前のイメージを変えようと目論んだ結果なのだろう。


■進化した「ラブドール」女性に人気の理由 熱気が伝える「秘めた欲望」 スマホで自撮り「かわいい〜」
(ウィズニュース - 06月11日 07:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=220&from=diary&id=4615099
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