『枠を使う。』٩( ᐛ )وやー

【枠を使う。】

仮に、こんな考え方
ものの見方もあるもんだなと


たとえば

禅の枠を使って
禅を伝える

顕教の枠を使って
顕教を語る


密教の枠を使って
密教を語る


あなたの名前を使って
あなたを語る


枠を使う

という観点から
みると


そのカタチを使って
何かしらが表現できる


枠の枠組みに
固執することなく

枠を捕まえるのでなく



枠と、枠を
行き来する

その「柔軟」を

逃さずに

ハッと捕まえる


捕まえた
柔軟さの正体が


あなたの顔だったとき

それは、愉快で
あるだろうに


枠を使い
枠を遊ぶ

枠で眠り
枠から出るところより
さらに強靭で
面白おかしく奥ゆかしい


なんの枠を使い

何を遊ぶのか？


禅を語るのなら
禅の枠を使い

密教を語るのなら
密教の枠を使い


この枠と枠を

遍歴するもの


名をなんという


名は知らぬが

そいつは

枠を使って
枠を遊んでいた


枠を使って
枠を遊んでいたことだけは
確かだ


枠から出
枠から超越したのなら


枠を使い
枠を遊ぶことは

非常に
楽しいだろうに


「枠を使う。」

という、概念で遊んで魅せたのなら

それもまた

遊びの１つだろうに


ごく自然に

遊びの中に

潜む一興


潜むに一興を


さらに潜む

潜ましく

潜んでいる


潜みきったソレは

縮こまり

固く見えて

極めて柔軟であった

柔軟であるがゆえに


それは、

硬い枠に潜み


遊んで魅せた。