異国の朝日とミスタッチ

はらわたを鉛色に染めた雲のすき間から僅かにこもれる朝日。雨季もたけなわのこの季節。微妙に日本語が堪能なガイド曰く。それでもそれらしい夜明けを拝めるのは久しぶりらしい。月並みな言い回しだが日頃の行いが良いということだろうか。その後、観光地を巡るバスに押し込まれる度に雨が降り出し。降りるタイミングには不思議と晴れた。

世界遺産中の世界遺産といっても過言ではないアンコールワット。野球チームもテレビ番組も売れっ子をあえて避けるへそ曲がりな自分としては、まあ行くこともないだろうと思っていた。が、来てしまった。ポリシーに反するわけで、やむなき事情ではあったのだが、来てみれば、聞きしに勝り凄いところ。正直来てよかったち心から思っている。

ひとの評判というのには理由がある。もちろん金にまみれたコマーシャルということもあるのだろうが、ここまで情報ソースが多様化し、多様化に晒された受けてというのも耳が肥えている。ゆえに世間で取り沙汰されているものというのは、まあそれなりに凄い。

ということで。今は異国の地で打っている。相変わらずスマホ。相変わらずミスタッチにイライラしている。精神病になってしまう前にやめる。