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2017年05月12日08:49

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土手から川崎

職場は海の近く。月の満ち欠けに促され、淡水と海水がほどよく混じりあう河口付近。海と陸の空気の重さの違いが朝夕の風向きに加減する。昼と夜のコントラストでいうと今は、ちょうど出勤時間に風が止む。ほどよく広い川幅の土手の土手のてっぺん。車輌通行止めの、ほぼほぼ散歩かランニングコースかしている舗装道路。日差しはバカ晴れしていない限りは、差し込む方向的にも眩しくもなく、かつ、モイスチャーな季節感とロケーションのお陰で、柔らか。ちりばめられた水分に抱かれたように、漂っている。そんな、のどかな雰囲気を劈くような工事が施工されている。

川面にバックホウ(いわゆるショベルカー)が腰あたりまで浸かっている。流れのど真ん中ぐらいに、形の良いおっぱいのような砂山がこしらえている。がっちりとコンクリで固められた川側の土手。土手が水中に差し込む直前くらいに作られている道(幅2メートルくらい)には数十台のダンプカーが待機している。その傍らには工事現場にはありがちなプレハブ。その傍らには一斗缶をアレンジした灰皿を中心にトラックドライバーたちが、タバコをくゆらしたり、ジョージアブルーマウンテンを飲んでいる。彼らはひたすらバックホウが川底からサルベージした砂利が渇くのを待っている。

つまり河口に堆積し、川の流れを滞らせている、砂礫を掘っている。そして掘り起こしたあと乾燥させ、ダンプトラックでどこぞやへと持っていっている。重機のガーガーいう音やら、ダンプカーのアイドリングが空気を振るわせ、川底を削る振動が土手を揺るがせる。なんだか物々しいのだが、その雑音やらというのが余計にこの風景ののどかさの、のどかささ加減をたかめているきもする。多少雑音がある方が眠りに集中しやすいように。

ちなみに金曜日。最近働き過ぎ...なる風習が悪とされ、だたでさえ早く返らねばならないのだが、特に週末、提示を過ぎても会社に居ると間接費泥棒のように扱われる。その発送の目的は「勤労者のメンタル&ボディーヘルスのため」というのもあるが、早く帰って金使え、というもあるのだが、だったら貯金は悪...というドグマも仕込まなければ散歩して終わりな気もする。重機が唸り、川底がえぐられる土手を歩く。おそらく夕方も凪ってるのだろう。春と夏のあいだに梅雨があり、川の流れが気になる雨の季節と新緑の間だにあるこの週末。とりあえず、さっさと仕事を終わらせ、草木の芽吹きで見逃していたtrainspotting2をチッタのレイトショーで鑑賞予定。
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