居酒屋ぼったくりは、年に一度だけ『秋休み』と称して連休を取る。
それは十月第二週目、体育の日を含む三日間で、先代のころからの習わしだった。
今回、妹の馨は恋人の哲と関西に二泊三日の旅に出た。
肝心の美音は、ただでさえ仕事に忙殺されている要に気を使わせまいと、要が来そうな時間になる前に、店の引き戸のお知らせの紙をこっそりと剥がすなどの工作をし、自宅で家事をして過ごすつもりだった。
美音は、幸せの陰で思いがけない決意をしていたのですね。
うーん、確かに美音には居酒屋の主という姿が一番はまっていますし、家に収まっていても息苦しいでしょうが、だからと言って・・・ねえ。
悩ましいところなんでしょう。
何かいい解決策があるといいのですが。
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