mixiユーザー(id:7410632)

2017年05月08日18:36

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4月の。

4月に観たのは『猿の惑星・新世紀』『ロンドンゾンビ紀行』の2本。
ちょと少なかったね。さて。

●『猿の惑星・新世紀』
前作から10年後、人類の文明は崩壊。森に築かれた猿の街で平和に暮らす猿たちの元に人間が現れる。彼らの目的は猿のテリトリ内にある発電ダム。リーダー猿シーザーは人間の頼みを受け入れ発電機復活を手伝うが、それを快く思わない猿も居て……的な話。
父ちゃんのアルツハイマー何とかしたいと思ったら文明崩壊。前作の主人公の罪は深いね。優しい思い出のおかげで人間に対し複雑な心境のシーザー。対して研究所出身で傷だらけ、人間に恨み骨髄のコバ。予想通り彼の怒りと恨みが事態をねじ曲げてゆき、猿社会をも揺るがしてゆく。そしてシーザーの息子ブルーアイズは反抗期で不安定。翻って人間の方にも病気を広めた猿への憎しみがあり、賢い猿への嘲りと恐れもあり。難しいね。猿とヒトとの交流があり、共存の可能性を示しつつ、結局は全面戦争へ。
白い泥で隈取りしてるのかなシーザー?手にした槍を見るまでもなく、木で組まれた三次元的で複雑な猿の街を見るまでもなく、一発で『文化を持った猿』を明示するね。医師階級の猿たちが顔に付けてた簾のような装飾、ひょとしたらマスクなのかも知れないけど、アレも合わせてなかなかいい記号でした。
「エイプ、仲間殺さない」と猿の不文律を持ち出し命乞いするコバを「お前はエイプではない」と殺すシーザー。ちょと考えてみるとコレ、感情論じゃなくてめっさ教科書のようなロジックなのだよね。「仲間を殺さない」のがエイプの定義であるなら仲間を殺したお前は「エイプではない→殺せる」て云う。

●『ロンドンゾンビ紀行』
貧しい下町イーストエンド。愛する爺ちゃんが居る老人ホームが取り壊しの危機。テリーとアンディの兄弟は貧乏人で成す術なく、仕方なく仲間と共に銀行強盗を企てる。折しも近所の工事現場では作業員が古の封印を暴いて仕舞いゾンビが復活。そんな映画。
て読めばイチモクリョウゼン、もうセツメイの必要もないくらい徹頭徹尾セオリー通りのド定番ゾンビものなんだけど、ロンドンもたびたびゾンビに襲われてるしね、でも其処に爺さん婆さん絡めるだけで妙に面白い。歩行器の爺さんとゾンビのめっさ低速なデッドヒートとかね。歩行器に銃を固定して移動砲台とかね。避難もどっかしら老人のんびりモードだったりね。ロンドンバスをゲットして爆走とかね。元軍人の爺ちゃん、「爺さん」と呼ばれるのが嫌いなんだけどそれがクライマックスで生きたりとかね。
予想を裏切らず早々にゾンビ化する強盗団の1人ミッキーは過去のケガの治療で頭に金属プレートが入ってるのだけど、そのおかげでゾンビ必殺テクであるヘッドショットが効かない最強ゾンビだしね。
三流雑誌ぽくてイカすオープニング、チープなオサレ感満載で好み。そして「イーストエンドは何度でも甦る!」的な下町野郎の心意気で終わるラストも心地よい。アレ?意外と良作じゃありませんコト?

●●●
月間賞とか云えるほどのアレではないけれどどっちが面白かったか?てアレでまぁ、僅差だけど『猿の惑星・新世紀』かなぁ。
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