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2017年05月05日13:07

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篠崎誠の震災後を描いた映画

篠崎誠の映画2本。3月に見た。

「あれから」(12)

2012年、映画美学校製作、63分の中編。
2011年3月の東北地方太平洋沖地震発生直後の東京を描く。
音の使い方が絶妙で、まわりの状況を示唆させる。

今見ると、当時の、なんともいえない、この世の終わりかもしれないといった気持ちを思い起こす。
では、精神的に疾患を持った人はどうだったか、ということを描いていて、
なるほど、と思う。

これをみたのは、「ラ・ラ・ランド」を見た直後で、
女優のアップは、こういう風に撮るもんだよなぁ、と強く思ったもの。


「SHARING」(14)

震災の予知夢を見た人がいた。
虚偽記憶として、見ていない夢を見たものと思い込んでしまう場合もあるという。

大学の心理学の女先生が、恋人の同僚を震災で失った悲しみから癒えないでいる。
震災の悲しみを演劇で上演しようとする女子学生がいる。
ドッペルゲンガーに出会う男子学生がいる。

みな、夜、眠れずに日中眠ってしまう。
それが現実なのか、夢なのか、という曖昧さを残しつつ
幽霊が現れたりする。
大学の構内が迷宮のように、追いカメラで描かれていく。

篠崎監督は、立教大学の現代心理学部 映像身体学科の教授でもある。
「クリーピー」のガラス張りの教室が、ここでも出てくる。

ホラーの要素を残しつつ、新たなことに挑んでいる映画だが、
迷宮のように構内をまわる場面がちょっとしつこいようにも感じた。

2つのバージョンがあるようだが、わたしが見たのは111分の長い方。

公式ホームページ
https://sharing311.jimdo.com/
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