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2017年04月30日02:17

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歌枕紀行「醍醐寺」

毎年、気にかかりながら行けずにいた醍醐の桜をようやく拝見。同じ秀吉ゆかりの吉野と比べると、だいぶん見劣りするような・・・(比べるのも酷ですが)。五重の塔がなにげに平安中期の建築で驚きました

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◎醍醐の舎利会(シャリエ)に(+桜ノ)花のちるをみてよめる

         今日(ケフ))も猶(ナホ) 惜しみやせまし

                          法(ノリ)の為 ちらす花ぞと おもひなさすば

(あんなに美しいと、やっぱり惜しんじゃうわ・・・。仏法のために散らす花なのだと考えなければ)

【珍海】1091-1152、宮廷絵師・藤原基光の子。父の才能を継いで、天下第一の絵師として知られた。一時、醍醐寺で修行
【舎利会】釈迦の遺骨を供養する法会。異本に「桜会」とあり、実際に醍醐寺では桜の開花に合わせて行われていた
【法の為ちらす花】実際の落花を、法会で行う散華(*紙製の花を散らす)に見立てる

                                   (『金葉集』雑部下688・珍海法師母)
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