アニメ220話+疾風伝の500話の全770話の超大作を見終わったレビューと感想をこれまで描いた絵と共にまとめる。
2002年から放送開始し約15年間くらいやってたため記憶がかなり怪しいけどもw
■レビュー■
評価ランク:A。良作。
得点:90点。
大ヒットした有名少年漫画原作の能力バトルアニメ。
忍者モチーフではあるがその暗い面は他のキャラが担当していた感。
落ちこぼれ少年ナルトが、諦めないド根性で火影になる夢を追いかけ、人として成長していき親になるまでの人生を描いた王道ストーリー。
無印ナルトで少年編、続編の疾風伝で大人になるまでの成長過程を描いた。
同時にライバルである天才少年サスケとの物語であったとも思うし、先を気にさせた。
熱さや感動など少年漫画らしいドラマチックな要素がしっかり揃っている。
一話のイルカ先生、ザブザ編ラストやロックリーとガイ先生の話など名場面多数。
様々なキャラクターと感情を描き、展開も多様で飽きさせない。
ここまでの長編ものは制作が非常に困難だが、話の内容の出来がとてもいいと思う。
原作と違うアニメの最大の利点は神作画とネットで称される回の作画が複数ある点。
特にバトルは原作を超える演出といい動きで、アニメーションの素晴らしさを分かりやすく体感出来て必見の価値有り。
多数のOP、EDの作画も素晴らしくアニメーターの非常に良いセンスを感じる。
欠点はオリジナルストーリーの質が低いものがあった点。
内容がイマイチだったり、作画に至っては相当酷いときがある。
原作有りの長編もの故の問題ではある。
あとは後半特に引き伸ばし演出が目立った。
質の低いオリジナルを省けば、作画は最高評価でいいと思うし長編アニメとしてはSランクの作品だと思う。
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■感想(ちょいネタバレ有り)
・思い返してみるとほんといろいろあって濃い作品だったなと。
終わってみるとナルトはいい主人公だった。
最初ヒロイン枠っぽいのがイマイチに感じてたから、ナルトは嫁選び成功したと思うw
・全体的にキャラデはあまり好みじゃないが、最も好きなキャラはイタチ兄さんかな。
作中屈指の能力の高さで里を救った、影の英雄。
ここまで優れた人物でもまったく報われないというリアルの負の面、忍者らしい面を感じた。
言葉も深いものが多い。
死して尚里のために戦い最大クラスの危機をまた救うも、ほとんどの人間がそれを知らないどころか裏切り者の大罪人として後世に残ってしまう処遇の酷さ。
大衆からは認められなくとも影の火影だと俺は思う。
その活躍を知ってるサスケの気持ちには深く共感したし、イタチ兄さんを通してサスケもいい成長して良かった。
サスケも天才イケメン系で俺の好きな系統では無いが、イタチ兄さんと同じく劇中描写やキャラ性が好みでこちらは厨二度高くて良いw
ロックリーとガイ先生も熱くて良かった。
ガイ先生が悩むリーに言った言葉は名言揃いだと思う。
ネタキャラとしても面白いし、アニメではリーの戦闘作画よく動いてて良かった。
我愛羅戦の演出、作画は素晴らしい。
・中盤過ぎた辺りのペイン編はハードな展開で驚いた。
ペイン自体の仕組みも意外性あって面白かった。
戦争、武力に対しての問題提起、戦って倒すのが基本の少年漫画に別のテーマを投げかけたように思うし印象に残った。
以降サスケの一族の話も多めになり、暗いシリアス面が多くなった感。
・ナルトは最初の境遇は悪かったけど周りにいい人もいて人脈に恵まれてたおかげで真っ直ぐに成長出来たように思う。
もちろんナルト自身がそういう風に進もうとする信念を貫けたおかげでもあるが。
これが少年漫画王道の良い主人公補正だな。
最後の章ではその主人公補正が無かったらこうなっていたかもしれない、という暗いリアルな展開をオビトで見せていたと思う。
オビトは対比としてのもう一人のナルトだと感じた。
苦し過ぎる境遇でリアルを捨てる選択をしたキャラクター性も、ペインと同じく順調に進む主人公に対してのテーマの投げかけとして良かったと思う。
・ラスボス戦ではずっと揃わなかった初期の第七班がようやく揃って協力して戦うとこは熱かった。
・ナルトとサスケの物語として最後まで正面からやりきった感じも少年漫画らしくて良かったと思うし熱かった。
大人になったナルト達を見れたのもこれまでの時間を感じさせて感慨深くて良かった。
製作者達GJ!!!!!
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