雪村とれんこん

今日は飲食業に詳しい飲み友のＦさんに誘われて、上野で飲んできた。久しぶりの上野だったが、既に葉桜で残念だった。それでもすごい人出。葉桜の下でも大勢の人が飲んでいるｗ。

飲む前に、せっかく上野に行くのだからと、芸大の美術館で「雪村展」を見てきた。雪村というと南北朝期の五山詩僧が有名だが、今回は戦国時代の地方画僧の方。

雪舟に私淑した水墨画家とは知っていたが、例によって予め下調べもせずｗ。

この雪村が常陸の佐竹氏の出身で、会津の蘆名氏がパトロンだとは知らなかった。関東で生まれ、東北で死んだ画家だが、戦国期東国にも唐絵の水墨画を喜ぶ気風があったんだなぁ。中世人の中国崇拝は相当なものだ。

その後、アメ横の飲み屋に行った。その名も「れんこん」。僕がれんこん好きということでＦさんが誘ってくれた、れんこん料理のお店。

なかでも「風呂吹きれんこん」には驚いた。れんこんの固まりがそのままだし汁のなかで立っている。それなのに何とも言えない上品な味と歯触りで、絶品だった。

その他、「れんこんのコロッケ」とかいろいろ美味しかった。ただ「フライドれんこん」だけはジャガイモの方がおいしいと思ったよｗ。

アメ横の喧噪の中で、そのお店の中だけ静かでゆったりとした時間が流れていました。